キャンプに欠かせない焚火台、いろんなキャンパーさんが使っているのを見ると片っ端から欲しくなってしまうキャンプギアのひとつです。
僕も安いものからちょっと高いものまでいろいろ使ってみてこれなら初心者さんでも使いやすいしおすすめできるなと思ったものを記事にまとめました。
焚火で料理もしたい人もいると思いますのでその辺りを踏まえてピックアップしましたのでぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を読めば失敗のない焚火台選びができると思いますよ。
焚火台のタイプについて
焚火台を選ぶ際にポイントとなるのがどんなタイプの焚火台を選ぶのかという点です。
車とかと一緒でファミリー向けやソロ向けなど用途によって選ぶと失敗するケースもあるのでしっかり押さえておきたいポイントです。
ざっくり簡単に説明しますのが必要なければ飛ばしちゃってくださいね。
- フラットタイプ
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フラットタイプを「薪をそのまま寝かせて置けるもの」と定義します。大きな薪でも細かくせずに使えるので便利です。
- グリルタイプ
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グリルタイプは多分一番イメージしやすいタイプの焚火台で、ワンポールテントを逆さにしたような形をしています。上に網を乗せてBBQなどもしやすいです。
- カマドタイプ
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ソロ向けでは使いやすい焚火台で文字通りカマドのように正面から薪を焚べるタイプ。背面は塞がれていてリフレクターのような効果があるので前に座っていて一番暖かいタイプ。
- ボックスタイプ
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コンパクトに収納できてバックパックキャンプに最適な焚火台。その辺の小枝を燃料と想定したサイズで小さくても煙突効果で燃焼効率が高い。
と、大きくはこの4つに分類されます。
それぞれのおすすめの焚火台をピックアップしていきますのでチェックしてみてください。
ちなみに本記事では比較的スタンダードなサイズ感の焚火台をピックアップしています。完全にソロ用で軽量コンパクトな焚火台をお探しの場合はこちらの記事の方が参考になると思いますのでぜひチェックしてみてくださいね。
何かと使いやすいフラットタイプの焚火台
まずは誰にでも使いやすく設計されているフラットタイプの焚火台から解説しますね。
フラットタイプにも焚火台の高さが低いものや高いものがあり、地べたスタイルで使うのか椅子に座って使うのかによって選べるようになっています。
薪を細かくしないでいいのでそのままポンポン薪を燃やしていくことができます。
ただ火力という意味ではそこまで高火力にはなりにくいので強火で料理したい時はちょっと工夫が必要かもしれません。
僕もよく使うピコグリルとかはこのタイプに分類されると思いますが、他にもありますのでいくつかみてみましょう。
いずれも定番の焚火台でユーザーも多いと思います。
人と同じものは嫌だと思うかもしれませんが結局遠回りして定番の焚火台に落ち着くんです。
初心者でもベテランでもユーザーが多いというのはそれ相応の理由があるということですね。
コールマン|ファイヤーディスク
こんな人におすすめ
- シンプルで扱いやすいものがいい
- 重さは気にしないから安定感重視
- 長く使えると嬉しい
まずはコールマンのファイヤーディスク。
組み立ても片付けもめちゃくちゃ楽だし何よりも安い。
使う際は横から空気を送るんですけど穴とかも空いていないのであんまり強く風を送ると灰がまうのでそこだけ注意ですね。
ソロサイズもありますがそっちは流石に薪を半分に切らないと乗せられないのでそれでもいいという人向け。
バンドック|ロータス
こんな人におすすめ
- コンパクト収納ができると嬉しい
- コスパ重視
- 料理しやすいと嬉しい
コスパが良くてかっこいいテントでお馴染みのバンドックからロータス。
これも薪がそのまま乗せられる焚火台でファイヤーディスクよりもコンパクトになるという点が嬉しいポイント。
これならバックパックにも入るので電車で行くようなキャンプでも持っていくことができますね。
上に乗せる専用のグリルも半分の面積なので逆側から火の管理ができるという点も料理などに使いやすいですし、10インチのダッチオーブンも乗せられる頑丈さはすごいですよね。
ピコグリル|ピコグリル398
こんな人におすすめ
- 軽量コンパクトが良い
- バックパックキャンプが多い
- 料理はそこまでしない
芸人のヒロシが使っていたことから人気に火がついた焚火台。
多くのYouTuberも好んで使っている焚火台で多くのキャンパーの憧れの的。
所有欲もバリバリ満たしてくれる焚火台なのでユーザーの満足度は高いと思います。
使い勝手もいいですが気になる点としては風に弱いという点で、火が消えてしまうことはありませんがスピットという串がついていてそれを上に乗せてクッカーやケトルを乗せるようなイメージで使いますが火床との距離が若干遠いため火が風に揺られると熱が逃げやすいという特徴があります。
スピットを外して直火で使えば問題ないので僕はそうやって使っています。
先ほどの2つとは違って底面にスリットが入っているので空気が通りやすいという点もポイント高いですね。
ちょっと高いなと思う人もいるかもですがこのタイプは割といろんなブランドが出していますので探してみるのもありかもしれませんね。
格安コピー品は耐久性に問題があると聞いたことがありますのでその点だけご注意くださいね。
みんなで囲めるグリルタイプの焚火台
焚火台と聞いて多くの人がイメージするのがこのタイプかと思います。
幅広い用途に対応できますし数人で囲むようにして使えるというのも嬉しいポイントです。
なのでどちらかというとデュオ以上の人数でキャンプをするのにおすすめのタイプです。
このタイプはコンパクトにはならないんですが折り畳んで薄く収納することができますので車でのキャンプなら荷物の間にスッとしまえるので便利ですよ。
フラットタイプ同様に色々なブランドが扱っていて選択肢も充実しています。
比較的安いものでも耐久性があるのが嬉しいポイントですがそういったものはやっぱり重たいのがデメリットです。
なのでこのタイプの焚火台は基本的に車で行くキャンプが前提になりますかね。
また上に網を乗せて料理をするという使い方がほとんどですが火のコントロールをいちいち網を持ち上げて行う必要があるのでそこがちょっとめんどくさいです。
なので僕がこのタイプの焚火台を使うときは料理の時だけ炭を使っています。
キャプテンスタッグ|ヘキサステンレスファイヤグリル
こんな人におすすめ
- グルキャン・ファミキャンが多い
- BBQを楽しみたい
- 薪割りはできればしたくない
これはホームセンターでもよく売られていると思いますので一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。
まあまあ重たいんですがその分頑丈でダッチオーブンなんかも楽勝で乗せられます。
また収納ケースもついていて持ちやすいので「実質0キロ」という考え方もあると思います。(ねえよ。)
あとは割と深めな構造になっているのでそこまで細かく薪を割らなくても太いままスッポリ入っちゃうので楽ですね。
いろんな用途で使いたいという人は検討してみてもいいと思います。
ロゴス|LOGOS the ピラミッドTAKIBI
こんな人におすすめ
- おしゃれな焚火台が欲しい
- 火の管理が楽な方がありがたい
- ロゴスが好き
ロゴスの焚火台といえばこれです。
名前の通りピラミッドみたいな形をしていてまあとにかくおしゃれです。
おしゃれなだけでなく空気の通りも非常によく、薪もしっかり燃えてくれます。
料理が終わったら薪を太いまま投げ込むこともできるので豪快な焚火もできます。
パーツの組み合わせでいろんな使い方できるのも魅力で料理のバリエーションも増えますよ。
スノーピーク|焚火台 L
こんな人におすすめ
- 一生モノの製品が好き
- シンプルで簡単なものが良い
- 安定感も欲しい
スノーピークの象徴とも呼べるこの焚火台。
サイズ展開もS・M・Lとありスタイルに合わせて選べるのが嬉しいですよね。
20年以上使っているというレビューもあったり耐久性はかなりのものだと思います。
1996年に発売されて以降ずっとこの形で愛され続けてきたとのも頷けますね。
重さはありますがその分安定感がすごく、薪を多少雑に放り込んでもまったく問題ありません。
ちょっと高価ではありますが耐久性や所有欲・満足度などは値段以上の価値があると思います。
ソロでじっくり楽しみたいカマドタイプの焚火台
カマドタイプの焚火台は左右と背面に壁があって正面から薪を焚べるタイプの焚火台です。
ソロキャンプで使うことが多く背面の壁がリフレクターがわりになるので正面は非常に暖かいのが特徴です。
このタイプの多くは底面の高さを調整できるものもあり、炭やアルコールストーブの風防としても使えたりします。
おすすめはこの3つ。
ゆるキャンでりんちゃんが使っている笑’SのB6君(メタル賽銭箱)が有名ですが、さすがにサイズ的に小さすぎるかなと思ってこの記事では紹介はしていませんが、あれも人気のカマドタイプなのでおすすめですよ。
上の二つは構造的には同じですがサイズがB5型かA4型かの違いで好みで選べばいいかと思いますが、ユニフレームの薪グリルはどっしりと構えて焚き火を楽しむ用途に向いています。
意外にユーザーが多いのがこの薪グリルなんですよね。
キャプテンスタッグ|カマドスマートグリルB5型
こんな人におすすめ
- ソロキャンメイン
- コンパクトな焚火台が良い
- 炭も使いたい
グリルタイプでも紹介したキャプテンスタッグの代表的な焚火台ともいえ、多くのキャンパーが入門焚火台として使ったことがあるんじゃないかと思います。
ホームセンターでもたぶんもっとも売られている焚火台のひとつで、実物を見たことある人も多いんじゃないでしょうか。
名前の通りB5サイズの天面で収納もコンパクトですが決して軽量とは言えないかも。
ただその分小さくとも安定感があるのでひっくり返すような心配もそこまでしなくていいと思います。
リーズナブルな点が嬉しいですね。
ヨーラー|スマートフォールディングコンロA4サイズ
こんな人におすすめ
- B5じゃちょっと小さい
- ソロでもしっかり料理がしたい
- 焚火も楽しみたい
ヨーラーというブランドはここ数年聞くことが多くなってきました。
このブランドもB5サイズの同タイプを販売していますが、B5じゃちょっと小さいよという人向けにA4サイズをリリース。
やっぱり若干重たくなっていますが専用の収納バッグがあるので車移動ならそこまで気にすることもないと思います。
前面のカバーを薪受けとして取り付けることでそこそこ大きな薪でもそのままつっこめるのがいいですね。
このサイズであれば焚火をしてもしっかり暖かいので大きさと実用性のバランスは一番良いかもしれませんね。
ユニフレーム|薪グリル
こんな人におすすめ
- 長時間焚火の前でまったりしたい
- 冬キャンプも好き
- 一度に複数の料理がしたい
ユニフレームの薪グリルはSolo・レギュラー・ラージと3サイズあったんですがラージは2022年で生産終了ということもあり品薄状態で高騰しています。
なのでSoloかレギュラーから選ぶのが現実的です。
レギュラーでも十分な大きさがあり薪をそのまま放り込めますので薪割りの手間が減ります。
また横長設計なので端でやかんを保温しつつ料理をすることもできるのは他の焚火台ではできないことなのでユーザーが多いのも頷けますね。
また冬キャンプでは一番暖かい焚火台で、背面の壁がリフレクターになって火の熱を反射して伝えてくれるのでめちゃくちゃあったかいです。
熱燗のためのお湯を沸かしつつつまみをつくってちびちびやるのがいいんです。
ブッシュクラフトの相棒ボックスタイプの焚火台
最後はブッシュクラフトとの相性が抜群のボックスタイプです。
これはあまり馴染みがない人もいるかもですが収納は薄型軽量でバックパックにスッと忍ばせることができ、展開は開くだけという簡単設計。
焚火したいと思ったら速攻で準備が終わるまさにサバイバル的なキャンプにぴったりの焚火台です。
燃料はその辺の小枝でOKで煙突効果で燃焼効率が良いので非常に良く燃えます。
二次燃焼効果で煙も少なくていいですよ。
ボックスタイプといえば下2つのファイヤーボックスとブッシュボックスの2強です。
最近我らの味方バンドックからボックスストーブがリリースされ、めっちゃ気になっています。
どれも薄く折り畳んで持ち運ぶことができ、展開しても一辺が13〜14cmくらいの箱型とコンパクトな作りではありますが、煙突効果で結構強い火が作れますので問題なく料理はできます。
燃焼効率も非常に高く、みるみるうちに灰まで燃えるので煙が少ないのも地味に嬉しいポイントです。
ボックスタイプの焚火台を使う際は地面へのダメージを軽減するために焚火シートを必ず使うようにしてください。それでも心配な場合は石や薪などを使って地面から離して使うと安心ですね。
焚火シートについてはこちらの記事でおすすめしています。
バンドック|ボックスストーブ
こんな人におすすめ
- コスパ重視
- 簡単な料理しかしない
- 大きめの薪もそのまま使いたい
この価格でちゃんとしたボックスタイプの焚火台が買えるとは良い時代になりました。
そりゃもっと安いものもありますがそれらは組み立て式なのでせっかくボックスタイプなのにちまちまと準備しなければならないのが・・・。
バンドック製ならパッと開いて2本スピットを挿すだけなので比較的簡単に展開することができます。
ステンレスで少し重たいですが丈夫にできているので多少重たい調理器具でも難なく乗せることができます。
またボックスタイプにはめずらしく前面に扉がついているので多少太めの薪でもそのまま突っ込めるため、薪を細かくしなくてもいいのがメリットですね。
ファイヤーボックス|ファイヤーボックスG2
こんな人におすすめ
- 軽量コンパクトなものが良い
- ちょっとしたギミックとかが好き
- アルコールストーブも使う
ボックスタイプの焚火台といえばこのファイヤーボックスか次に紹介するブッシュボックスと言って良いでしょう。
違いはほぼありませんがファイヤーボックスは前後上部にフラップがあってそこから小枝を投げ込むことができます。
ステンレス製とチタン製がありますが、チタン製はめっちゃ高いです。
なので軽量キャンプなどのこだわりがなければステンレス製で十分だと思います。
ちなみにステンレス製が約1kg、チタン製が約500gで2倍の差がありますが、まぁ別に1kgでも十分軽いです。
ファイヤーボックスG2のレビュー記事もぜひ!
ブッシュクラフト|ブッシュボックスXL
こんな人におすすめ
- とにかく簡単な方が良い
- お湯を沸かす程度のことしかしない
- 海外ブッシュクラフターが好き
先ほどのファイヤーボックスと大きな違いはありませんが、こちらはフラップがない代わりに前面に四角い窓があってそこから小枝を入れるようになっています。
どちらが使いやすいかは本当に人によると思いますのでもう好みで決めちゃって良いと思います。
ブッシュボックスもチタン製があって重さもステンレス製が約800g、チタン製が約490gです。
ファイヤーボックスよりちょっと軽いです。
またブッシュボックスはサイズが2つあっておすすめはXLです。
もう一つはLFというタイプでこっちは二回りくらい小さいので用途が限られるかと。
ちなみにファイヤーボックスがアメリカ製でブッシュボックスがドイツ製です。
2022年9月現在、AmazonではブッシュボックスLXの人気がありすぎて価格が高騰しています。
チタン製が買えるくらいの価格で売られているのでそんな買い方はやめた方がいいです。
楽天なら通常価格で購入できると思いますのでチェックしてみてください。
現在は状況が改善され、Amazonでも通常価格で購入できるようになっていますね。
まとめ:焚火台はキャンプスタイルに合わせて選ぼう
焚火台はどんなキャンプがしたいかによってタイプを選ぶと失敗のない選択ができると思います。
僕の場合はバックパックキャンプだけどしっかり焚き火もしたいという場合はピコグリル。野営でその辺の小枝を燃料に使いたいときはファイヤーボックスって感じです。
あとここには記載していない焚火台がいくつかありますが、それはまぁアレです。ええ。(奥さんには言えない。)
キャンプは沼です。
ロマンです。
必要ではないけど欲しい。
そんなものが溢れているんです。
理屈じゃねぇんです。
ぜひ読者のみなさんも自由なキャンプをお楽しみください。
焚火の正しいやり方について知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
このブログではキャンプ初心者の「わからない」を優しく解決!をテーマに情報を発信しています。
ぜひ他の記事も参考にしてもらえると嬉しいです。
それでは!
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは(^^)
いつも楽しく分かり易い文章で、とても参考になってます。
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キャンプは沼です。
ロマンです。
必要ではないけど欲しい。
そんなものが溢れているんです。
理屈じゃねぇんです。
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この部分が僕のロマン心にブッ刺さりましたw
卓上で使える、焼肉用のグリルほしいけど
それしか使わんもんなぁ…と思ってた自分。
反省して、今すぐヨーラーをポチって来ようと
思います。もちろん、奥さんには内緒でw
いつもコメントありがとうございます。
ヨーラーはリーズナブルなギアを多く出していますのでおすすめですよ。
ハイチェアに座りながら使うにはちょうど良いかもしれませんね。
奥さんに内緒は僕もよくやります(笑)
お気をつけて!(色んな意味で)