焚火台とセットで使う焚火シートの購入で迷っている人いませんか?
この記事では「焚火シートの必要性」と「ないとどうなるか?」を解説しています。
結論から言うと「焚火シートは必要」で、ないと困ります。
理由は2つ、「地面からのダメージを守るために必要」なのと「山火事を防ぐため」です。
焚火シートについて正しく知ってぜひ快適な焚火をお楽しみくださいね。
おすすめの焚火シート
ここではコスパの良い焚火シートをいくつかピックアップしてみました。ぜひ焚火シート選びの参考にしてみてください。
これらの焚火シートはいずれも人気の商品なのでどれを選んでも問題なく使えます。
選ぶポイントとしては以下の点を考慮するといいですよ。
- サイズは焚火台よりふた周りくらい大きいサイズ
- シリコン加工でチクチクしないタイプ
- ペグダウンできるもの
サイズに関しては多少広めのものがいいです。焚火台よりも少し大きいくらいだと微妙に灰が散らばるのでふた周りくらい大きめのサイズがベストだと思います。
また焚火シートは主にガラス繊維が使われているため折り畳んだりして使っていると繊維がほつれてチクチクすることがあります。
なのでシリコン加工をしてチクチクしないように対策されているものを選ぶと快適に使うことができますよ。
あとはペグダウンができるように四隅に穴が開いているものがいいです。
多少風があるときなどは捲れてしまったりしていちいち直すのがめんどくさいですし、敷くときもピンと張った方が焚火台を置くときに安定します。
先ほど紹介した3つの焚火シートについては一つずつ詳細を記載しておきますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
CARBABY|焚火シート
- サイズは6種類:45×45cm~100×145cm
- 色はベージュ・黒の2色展開
- 耐火繊維で耐熱温度も1,500℃と十分
- シリコン加工しているので触ってもチクチクしない
焚火シートとして定番の商品がこちら。
サイズ展開も豊富なのでとりあえずどれでもいいから間違いないのが欲しいという方にぴったりの焚火シートです。
収納袋がついているのがうれしいポイントですよね。
NBEUCA|焚き火シート
- サイズは3種類:56×60cm〜100×100cm
- 色はベージュ・グリーン・ブラックの3色展開
- 耐火繊維で耐熱温度は550℃なので焚火では十分
- 素材にこだわりチクチクしにくい
できればもっと安いのがいいという人におすすめなのがこちらの焚火台です。
安い焚火台は表面の仕上がりがイマイチで使っているとチクチクするので基本的にグローブをして扱う方がいいんですが、こちらは安くても素材にこだわることでチクチクしにくくなっています。
なのでコスパという面では一番いいと思います。
Zen Camps|焚き火シート
- サイズは3種類:50×50cm〜95×95cm
- 色はブラック
- 耐火繊維で耐熱温度は550℃と十分
- シリコン加工によりチクチクしない
Zen Campsは黒いキャンプギアで揃えている人に人気の高いブランドで焚き火シートも当然ブラック。
渋いギアでまとめている人にはぴったりの焚き火シートだと思います。
安心の日本製という点もポイントです。
焚火シートは焚火のダメージから地面を守るために必要
焚火シートが必要かどうかという点については先ほど記載した通り「必要である」と言えます。
その理由は「焚火の熱から地面へのダメージを防ぐため」です。
地面にダメージ?と思うかもしれませんが地面には植物や微生物といった生き物がいます。
地中にいる動植物は周辺の生態系を成す重要な存在です。そうした動植物を保護するために焚火の熱から守らなければなりません。
また同時に「ツチクラゲ」と呼ばれる有害なきのこの一種が発芽してしまう危険もあります。
ツチクラゲについて
ツチクラゲとは35度以上になると発芽する性質を持っており、発生してしまうと周辺の植物を狩らせてしまいます。
場合によっては広範囲の山林を枯らせてしまう危険もあるため、特に林業を営んでいる管理地域や別荘地では焚火禁止となっていることが多いようです。
ツチクラゲは茶色いキクラゲが地面に落ちているような見た目をしているのですぐにわかるかと思いますがまずは発生させないためにも焚火シートを使うようにしましょう。
単純に山火事の原因になるため
またツチクラゲの発芽を防ぐだけでなく、単純に山火事の原因にもなるからです。
キャンプ場での焚火であれば山火事になる前に他のキャンパーさんや管理人さんなどがいるため山火事に発展する可能性は低いと思いますが、林野庁のHPによれば山火事の発生原因の1位は焚火によるものとのデータがあります。その割合は約30%以上です。
僕も実際に隣でソロキャンプをしていたキャンパーさんが焚火台の周辺から火が上がって一瞬で周囲2mくらいに火が広がって焦っていた場面に遭遇したことがあります。
そのくらい火はあっという間に燃え広がる力を持っています。
なのでそうした事故を少しでも防ぐためにも焚火シートは使うようにしてください。
焚火シートとして代用できるもの
焚火シートは専用のものをつかわなければいけないのか?という質問もあると思います。
そこでここでは焚火シートの代わりになるものをリストアップしますね。
それは以下のようなものです。
- スパッタシート
- シリカクロスシート
- カーボンフェルト
これらは工業用に使われていることが多いですが一般人でもネットやホームセンターで購入することは可能ですし、実際にそうした職業に就いているひとであれば割と簡単に手に入れることができるのではないでしょうか。
物によっては基準も違うので一概にどれでもOKというわけにはいかないと思いますが、耐熱温度500度以上のものであれば問題なく使えると思います。
それぞれ概要を記載しておきますね。
- スパッタシート(価格は大体3,000円〜)
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スパッタシートとは主に溶接などの現場で使われる難燃素材のことで、いろいろな規格によってその強度が異なります。規格の違いは主に火花をどれだけ受けても大丈夫か的なものですが、どれでも焚火シートとしての代用は可能だと思います。
- シリカクロスシート(価格は大体3,000円〜)
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シリカクロスシートとは酸化ケイ素と呼ばれる成分から作られた繊維で、耐熱温度は1,000度とされています。主な用途は電線などの延焼カバー、建築設備の緊急消火カバーとして使われています。
- カーボンフェルト(価格は大体2,000円〜)
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カーボンフェルトは文字通り炭素繊維でできたフェルトです。耐熱性はこの中では低いですがそれでも十分焚火シートしての用途には使うことができます。
これらの総称をスパッタシートと言ったりしますが素材によって耐熱性や価格は異なりますので一応解説しました。
ただ焚火シートとして使うにはいずれの素材もそこそこの金額となりますのでそれなら焚火シートとして売られているものを選んだ方がお得と言えますね。
消耗品ではあるのでそこそこのものを選んでおけば問題ありません。
100均のものもおすすめされていたりしますが、あれはただ形だけのものなので耐熱性も足りませんし地面へのダメージを完全に防ぐことは出来ないと思いますので個人的にはあまりおすすめしていません。
焚火シートがあった方が片付けも楽
焚火シートは地面へのダメージを防ぐ目的以外にも片づけを楽にするというメリットもあります。
焚火をしていると細かい薪の破片や灰が落ちたり、料理をしていると油や食材が落ちたりして意外と周辺は汚れやすくなります。
灰だけなら掃けばきれいになくなりますが炭や細かい薪の破片などは残ってしまいますのですべてきれいに拾い上げて片付けなければなりません。
焚火シートがあればそういった細かいゴミもシートで包み上げれば一度に処理することができるんです。
これはかなり楽なのでそういった面でも焚火シートは必須と言っていいでしょう。
次にその場所を使うキャンパーのために自分が持ち込んだゴミは必ず持ち帰るか適切な処理をしてから引き上げるようにしましょうね。
灰と炭の違いについて
片付けに関連することでひとつ覚えておきたいことがあります。
それは灰と炭はまったく別のものということです。
別の記事≫キャンプは焚火が醍醐味!安全なやり方マニュアル【火起こしから後始末まで】でも詳細を書いてありますが灰は土に還りますが炭は還りません。そのためいつまでも地中に残ってしまうので埋めてはいけません。
このことを知らずに灰と炭を一緒に埋めてしまうケースも珍しくありません。
モラルのあるキャンパーとしてぜひこの点を踏まえて焚火の後始末ができるようにしたいですね。
焚火シートの必要性と便利な使い方がわかったらおすすめの焚火シートが知りたくなりますよね。
まとめ:焚火シートをちゃんと使うというモラルが重要
結論として焚火シートは焚火をする上では欠かせないアイテムです。直火OKの場所でない限りは必ず使うようにしましょう。
そもそも焚火シートを使った方がいか悩んでもやもやした気持ちで焚火をしても快適にキャンプを楽しむことはできません。
そんなに高いものでもないのでぜひ焚火シートを正しく使ってモラルのあるキャンパーを目指しましょう!
また人気の焚火台について書いた記事もぜひチェックしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。このブログではキャンプ初心者の「わからない」を優しく解決!をテーマに発信しています。
ご興味があればぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
それでは!
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