雨が降っているときのテント撤収って本当に嫌ですよね。
僕もかなりの雨男なのでキャンプにいくときは大体雨が降ってきます・・・。
そんな雨の中でテントを撤収するときにおすすめの方法を記事にしました。
自称・雨キャンパーの僕が実際に行っている方法なのでかなりの説得力があると思います(笑) 記事を読めば「え?そんな簡単でいいの?!」と思ってもらえること間違いなしです。
はじめに言ってしまうと「ドライバッグ」を使います。
ドライバッグがあれば天気に左右されずにキャンプに行きやすくなりますよ。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
雨キャンプの楽しみ方についてはこちらの記事がおすすめです。
雨の中でテントの撤収をする手順
雨キャンプでの撤収については前日から雨が降りそうだなと感じたら抑えておくべきポイントがあります。
それは『翌日使わないものは片付けておく』ということです。
雨予報が出ていればある程度の予測は立てられると思いますので、テントやタープ・寝袋以外の細々したアイテムやギアは先に撤収を済ませておくと翌日の撤収が非常に楽になります。
例えば以下のようなものです。
- ランタンスタンド
- テーブル
- クッカー
- ランタン
- 斧やノコギリ
などです。
翌朝の食事で使う最低限のものだけテントの中に入れておき、あとは車に先に積み込んでおくといいですね。
駐車場が離れている場合でも明るいうちになくても困らないようなものはサイトから撤収させておくとあとが楽です。
実際の手順は以下のとおりです。
- 翌日使わないものを片付ける
- 片付ける際に必要なものをテントの前室にまとめておく
- 焚火の後始末を済ませておく
- 翌朝雨が弱まったタイミングで撤収
翌日使わないものを片付ける
まずはとにかく使わないものを先に片付けておくことがポイントです。
さきほどリストにまとめたものをバックパックやギアボックスにしまってしまいましょう。
食事が済んでいれば翌日使う最低限のもの以外のクッカーなどは不要なので片付けます。
朝食のメニューにもよりますがテーブルなどもテントの中に避難させることができないような大きめのものも畳んでしまっておくと楽ですよ。
片付ける際に必要なものをテント前室にまとめておく
次にテントに前室があれば翌朝の撤収時に使うようなものをまとめておきます。
例えばレインウエアや濡れたテントを一時的にしまっておく大きめの袋(ゴミ袋など)はすぐに出せるようにしておきます。
そうすることで不要なものをしまい込んだあとのバックパックやギアボックスをもう一回開ける手間もありません。
僕も翌朝に雨が心配な場合はテント・タープ・翌朝の食事以外はすべて車に片付けてしまいます。
焚火の後始末を済ませておく
STEP②まで終わったらあとはもう寝るまで焚火をして呑んだくれるだけです。
なので焚火とお酒以外はもうすべて撤収が完了している状態にします。
翌朝の朝食も雨の強さによっては諦めて撤収を優先することもあります。
雨の心配がなければ焚火も火を消してそのまま寝ることが多いですが、雨のときは焚火台が濡れると灰の始末がめんどくさくなるので夜のうちに済ませておきます。
キャンプ場に灰捨て場があっても暗い中捨てに行くのは危ないですし、他のキャンパーさんの迷惑にもなりますのでアルミホイルに捨てて念の為水をかけて完全に消火しておきます。
翌朝雨が弱まったタイミングで撤収
翌朝起きて雨が降っていたらスマホの電波が入る場合は雨雲レーダーなどで雨が弱まる時間帯がないかをチェックします。
仮に弱まるタイミングがあれあばその時間まではテントやタープの中で朝食をとり、雨が弱まったらテント入り口にまとめておいたレインウエアを着て撤収作業に入ります。
また撤収時には次のアイテムが非常に役立ちます。
撤収時にあると便利なアイテム
- ドライバッグ
- レインウェア
- タープ
ドライバッグを知らない方も多いと思いますが簡単に言うと防水バッグです。
中が防水になっていて濡れたものを入れても外に水がしみ出てこないため便利です。
レインウエアもあると片付けが速くなりますし、タープも事前に貼っておくと一時的に荷物を避難させることが出来ますので重宝します。
それぞれ詳しく解説していきます。
ドライバッグ【必須といってもいいくらい】
まずは本命のドライバッグです。
いろいろなメーカーから販売されていて、大きさも重さも様々です。
最近ではダイソーでも見ることがありますが、個人的ににおいがきついので使っていません。
使い方は簡単で濡れたまま中に入れて上部をクルクル巻いてバックルをカチャッと留めるだけです。入り口から水がこぼれる心配もありませんし水分が染み出ることもありません。
空気を抜きながら閉めると圧縮することもできますので荷物がかさばるのも防いでくれますので雨でなくとも便利に使うことが出来ます。
いずれもしっかり防水してくれるため多少の汚れや濡れは気にせずガンガン放り込んでOKです。
以下にそれぞれの特徴を記載しておきます。
Coleman(コールマン)|ドライバッグ
- M(35L)とL(110L)の2サイズ
- 重量:390gと770g
- 素材:PVC(ポリ塩化ビニール)
- ロールアップ型
- ショルダーストラップ付き
コールマンから出ているドライバッグはシンプルなタイプ。
塩ビ素材なので少々重たいもののその分防水性能は高いです。
サイズは2つでどちらもテントくらいなら余裕で入ります。Lサイズの方は110Lと大容量なのでなんでもポイポイ入れることができちゃいますね。
Aquaquest(アクアクエスト)|ドライバッグ
- サイズ:10L~100Lまで5種類
- 重量:150g~415gと軽量!
- 素材:70Dナイロン
- ロールアップ型
- ショルダーベルトはついていませんがDリングがあるので別のものを使用可能
Aquaquest(アクアクエスト)はベテランキャンパーさんにはおなじみの高い防水性能を誇るタープが有名です。
そのクオリティで作られたドライバッグは100%防水と謳われるほどの商品です。
サイズ展開も5種類と自分のキャンプギアの容量に合わせて選びやすい点もいいですよね。
先ほどのColemanのものよりも薄い70Dのナイロン素材なのでとにかく軽量なのがうれしいポイントです。
レイトンハウス|防水トートバッグ
- サイズ:35L
- 重量:720g
- 素材:PVC
- 2WAY(トート・ショルダー)
- 様々なシーンで使えるタイプ
最後はトートタイプ、レイトンハウスの防水トート。
さっきの2つは濡れたものを入れてリュックの中が濡れないような目的で作られていますが、こちらはバッグそのものが防水になっています。
キャンプ以外にも使いたいという場合はこういったタイプもアリですね。
用途としては以下のシーンで活用できそうです。
- キャンプ
- 海水浴
- ゴルフ
- ジム
- スイミングスクール
レインウエア
レインウエアはキャンプ以外でも使えるので持っておいて損はないと思います。
コンビニで売っている透明のカッパは耐久性・通気性が皆無なので着ていても気休め&ムレが気になりコスパは悪いと思いますので完全使い捨てです。
そう考えるとしっかりとしたレインウエアはその機能性の高さから快適に切ることが出来ますし、長期的に使うことが出来るので意外と経済的とも言えます。
僕もキャンプ・釣り・地域の清掃活動・スポーツ観戦で重宝してます。
比較的リーズナブルなものを厳選したので安心してチェックしてみてください。
BENQUE(ベンケ)|アウトドアジャケット上下セット
- サイズ:M~3XL
- 耐水圧:ジャケット7000mm・パンツ2000mm
- 重量:ジャケット660g・パンツ350g
AmazonでベストセラーとなっているのはBENQUE(ベンケ)のアウトドアジャケットです。
上下セットでジャケットは対水圧7000mmとかなりの性能です。パンツは2000mmですがこれも大雨でも十分な性能なので安心して使うことが出来ます。
雨の中での撤収作業ならこれがあれば動きやすく作業効率も上がるはずです。
バイクに乗るときに使うならパンツの対水圧はもっと必要かと思いますのでそういった場合は商品ページの下の方から耐水圧13000mmの防水レインパンツとのセットを選ぶこともできるのでこちらがいいかと思います。
MIL-TEC(ミリテック)|ポンチョ
- サイズ:210×150cm
- 重量:780g
- 耐水圧:5000mm
MIL-TECの米軍スタイルのポンチョは何といっても見た目のカッコよさと着たり脱いだりが楽なのがメリット。
780gというのはカッパとして考えると少々重いですが、その重さがあるからこそ多少の風でもまくれ上がることなく雨を凌いでくれます。
僕もポンチョはよく使いますが安物の軽いやつだと少しの風で裾がめくれてしまってズボンがビチョビチョになってしまうことがありました。
見た目もキャンプにぴったりなので無骨系キャンパーさんにはおすすめだと思います。
タープ
これはすでにキャンプギアのひとつとして持っている人も多いと思いますが、タープを張っておくと雨キャンプのリビングスペースとしても広く使えますし、撤収時の一時避難場所としても重宝します。
キャンプなのでスポーツ観戦などで使う脚付きのものではなく、ポールで建てることが出来るタイプを選ぶといいですね。
これらのタープはループが沢山ついているので色々な張り方ができてどんな場所でも屋根を作ることが出来ます。
ポールはついていませんがテントに付属しているポールや別売りの伸縮ポール、または現地で木の枝を拾って使うなど様々な使い方が出来ますので一つ持っておくとキャンプの幅がめちゃくちゃ広がります。
僕も今ではテントは持って行かずにタープだけでキャンプをするのがメインになっています。
張り方次第で十分テントの代わりになりますのでおすすめですよ。
DDハンモック|DDタープ
- サイズ:3m×3m、3.5m×3.5m、4m×4m
- 重量:790g~1.56kg
- 素材:ポリエステル
- 耐水圧:3000mm
キャンパーさんなら知らない人はいないのではと言っても過言ではないDDハンモック社のDDタープ。
タープ泊の人もかなりの愛用者がいると思いますが、ちょっと雨だけ凌ぎたいという場合はテントよりも手軽に張れますし、木にロープを渡して使えばポールも不要です。
僕は3×3を使っていましたが軽量コンパクトなので荷物にならなくて気に入っています。
「使っていた」というのは焚火で穴を空けてしまって後半紹介するKalincoタープに乗り換えたからです(笑)
Aquaquest(アクアクエスト)|防水タープ
- サイズ:3m×3m~6m×4m
- 重量:590g~2kg
- 素材:ナイロン
- 耐水圧:5000mm
Aqua Questnoのタープと言えば対水圧5000mmの完全防水仕様。
上位モデルには驚異の20000mmというスペックもあるくらい、防水においては先ほどドライバッグでも紹介いしたとおり唯一無二のメーカーです。
これがあれば正直テントはいらないと言ってもいいくらいで一晩中大雨に振られても問題ありません。
撤収時にしか使わないという用途であればオーバースペックなのでそういった方は次のKalincoタープがコスパ最強です。
Kalinco(カリンコ)|防水タープ
- サイズ:3m×3m
- 重量:960g
- 素材:ポリエステル
- 耐水圧:3000mm
コスパ最強のタープはどれと聞かれたらKalincoタープをおすすめします。
はじめに紹介したDDタープと瓜二つで、袋のデザインも完全に意識しています。
もちろん性能も申し分なく耐久性は流石に本家に軍配ですがこちらはそれを上回る安さが魅力です。
家に帰ったらやること
雨の中からテントを撤収したら家では以下のことをします。
- 汚れを落とす
- 完全に乾かす
- 湿気のない場所で保管する
これらはテントの劣化を防ぐために必ずしなければなりません。
TCテントはカビに弱いためこれらのことをしなければならないというのは広く知られているかもしれませんが、ナイロン・ポリエステルのテントも『加水分解』という劣化が起こります。
加水分解とは
加水分解とはポリウレタン素材と水分が反応して起こる化学反応のことで触れるとベタベタしたり、ポロポロと表面がはがれてきたりすることです。
この加水分解が起こるとテントはあっという間に劣化して使えなくなってしまいますので次のステップで対策しましょう。
テントの汚れを落とす
まずはテントの汚れをしっかり落とすということです。
汚れとは土や草なども含まれます。そういったものにも水分はふくまれていますし、完全に乾燥させたとしても今度は傷の原因になります。
ナイロン・ポリエステルの生地に刷りこまれますし、そこから防水加工(ポリウレタンコーティング)が劣化しやすくなります。
なのでまずはテントからしっかり汚れを落とすことを意識しましょう。
テントの汚れを落とすには濡れたタオルで拭き上げるだけで十分です。 水洗いは防水加工の劣化を早めるのでタオルなどで拭いて落ちればそれが一番です。
頑固な汚れがある場合には中性洗剤を薄めてタオルに染み込ませて落とすようにし、汚れが落ちたらすぐに洗剤成分を洗い流してくださいね。
完全に乾かす
汚れが落ちたら完全に乾かします。
表面が乾いても裏面がまだ湿っていたり、生地と生地が重なっている部分やハーネス部分、またテントについているガイロープなどは特に乾きにくいのでしっかりチェックしてくださいね。
ドライバッグなどを使わず、テントの収納袋に入れて帰ってきた場合には収納袋もしっかり乾燥させることを忘れないようにしましょう。
湿気のない場所で保管する
汚れも落とししっかり乾燥もさせたら あとは直射日光の当たらない湿気のない場所に保管すればOKです。
クローゼットで十分だと思いますのでもし湿気が心配なら乾燥剤と一緒にしまっておくことで湿気対策になります。
防カビ剤はテントの劣化につながる恐れがあるので使わないようにしましょうね。
テントのメンテナンスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
テント意外のキャンプギアの手入れ
テントの片付けが終わってひと段落したらテント以外のキャンプギアもしっかり手入れしましょう。
特に以下のものは注意です。
- ナイフなどの刃物類
- LEDランタンなどの電気小物類
- タープやレインウエア
- シュラフ(寝袋)
これらのキャンプギアは普段からあまり洗ったり乾かしたりしませんので、雨キャンプのあとでそのままにしてしまって錆びたり、内部まで水が入って故障してしまったりすることがあります。
またレインウエアやタープはもともと防水だからと言って油断しているとテントと同じように加水分解してしまいます。
すぐにすぐ加水分解するかと言えばそんなことはありませんが、劣化が早まることは間違いありませんのでテントと同じように汚れを落としてしっかり乾燥させてから保管するようにしましょう。
バイクやバックパックキャンパーはどうすればいいのか?
ドライバッグが便利なことは分かったけど電車でいくときとかはどうしたらいいの? 徒歩や電車でいくようなバックパックキャンプでもドライバッグを使ってリュックにしまいます。
バックパックキャンプではテントも割とコンパクトなものが多いと思いますのでドライバッグもそこまで大きいものは必要ありません。
またドライバッグの素材についても薄手のものを選ぶようにすればドライバッグ自体の重さやスペースも気になりませんのでおすすめです。
さっき紹介したものの中だとAquaquestのドライバッグがいいと思いますよ。
まとめ:雨キャンプのテント撤収はスピード重視でパパっと片付けよう
雨のキャンプでテントを撤収する際にはやっぱりドライバッグがおすすめです。
ドライバッグがあればいちいち丁寧に畳まなくても一気に収納できますのでパパっとスピーディに撤収することが出来ますよ。
空気を抜きながら圧縮すればコンパクトになりますし一石二鳥です。
それにキャンプだけでなく海水浴やBBQ、その他レジャーでも気軽に使えますし、付属のショルダーベルトを使えばドライバッグがそのままショルダーバッグにもなりますので便利です。
ドライバッグをこの記事で知ったよという方はぜひチェックしてみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログはキャンプ初心者の「わからない」を優しく解決!をテーマにキャンプ情報を発信しています。
ぜひ他の記事も読んでいただけると嬉しいです。
それでは!
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