「キャンプには行きたいけど雨予報・・・」といったケースで行こうかどうか迷ったりしている人いませんか?
何を隠そう僕自身がかなりの雨男でしてキャンプはほぼほぼ雨に降られます。
雨予報がなくてもです。(なんで?)
本記事ではそんな人にこそぜひ読んでもらいたい雨キャンプの楽しみ方について網羅的に解説しています。

記事ではプロ雨キャンパー(自称)の僕が雨キャンプのメリット・デメリットをすべて体験談で語っていますので、読めば雨でもキャンプを楽しめるベテランキャンパーの仲間入りです。
あると便利なアイテムも紹介していますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
雨キャンプはメリットも多い!
まず一番に伝えたいのが雨キャンプのメリットです。
キャンプで雨というだけで嫌だなと思ったりしちゃっていませんか?
実は雨のキャンプには以下のようなメリットがあるんです。
- 虫か少ない
- キャンプ場が比較的空いている
- 雨音が周囲の雑音を消してくれる
- 夏は涼しい
- キャンプの経験値が高まる
どうですか?
「おお、そんなメリットがあるんだ」と思いません?
他にもあるとは思いますがこれらは僕自身が感じている雨キャンプのメリットです。
一つひとつ掘り下げていきましょう。
虫が少ない
まずは何より虫が少なくていいんです。
蚊やブヨなどの飛来する虫はもちろん、地面からくる蟻やムカデなんかも雨だと比較的少ないです。
もちろんゼロにはなりませんがそれでも真夏の時期でも雨キャンプの虫の少なさは非常に快適に過ごすことが出来ます。



ファミリーキャンプでも女性や子供は虫が苦手という人も多いと思いますが、雨ならその心配も少なくて済むのでおすすめですよ。
一応それでも蚊取り線香・森林香は炊いていますし、虫除けスプレーも持って行きますがほとんど使わなくても問題ないくらいには少ないですかね。
ただ寝ている間に止んだりしてもいいように蚊帳の中で寝るようにしています。
キャンプ場が比較的空いている
次にキャンプ場が比較的空いている場合が多いです。
キャンセルが多くなるのが理由だと思います。
僕からしたらかなりもったいないことです。
せっかく休みを取って楽しみにしていたキャンプ、雨ごときで中止にしてはいけません!
人気のキャンプ場でも急に空きが出ることだってありますからできるなら狙ってみると行きたかったあのキャンプ場だって予約取れちゃったりしちゃいます。
ぜひ雨予報が続いていたらチャンスと思うくらいの勢いで予約サイトを見てみてください。



土のサイトだとぬかるんでいるから雨続きの場合は砂利が敷いてあるサイトがおすすめですよ。
雨音が周囲の雑音を消してくれる
あとこれ意外と気づかないかもしれませんが、雨音が周囲の雑音を消してくれます。
キャンプをしていると周囲の雑音って結構気になりませんか?
例えば
- 隣のサイトの話し声など
- 遠くでやっている作業の音
- 車やバイク、飛行機の音
- 町内放送の声
キャンプ場の場所にもよりますがこれらの音があまり気にならなくなります。



もともと僕はそんなに周囲の音を気にするタイプではないですし、中には周囲に人がいる音がしてくれていた方が安心というキャンパーさんも意外と多いのであまりメリットには感じないかもしれませんが、ソロキャンプ好きの人にはメリットだと思います。
夏は涼しい
冬はちょっと寒いかもしれませんが、夏場は涼しいキャンプになるのでめちゃくちゃ助かります。
雨対策は必須にはなりますが、暑さ対策に比べればそんなのなんてことないので僕は夏場のキャンプは雨を狙っていくほどです。(すいません言い過ぎました)
雨キャンプは基本おこもりキャンプにはなりますが、タープを持って行けばリビングスペースにも屋根を作ることが出来ますしテントの中も比較的涼しく過ごすことが出来ます。
なので暑さが苦手な人にとって、夏場の雨キャンプは晴れの日よりも快適に感じるかもしれませんよ。



熱中症対策は忘れずにね。
キャンプの経験値が高まる
あとは何といってもキャンパーとしての経験値が高まるという点です。
晴れの日よりも設営や撤収は確かに大変ですが、その分色々なことが分かりますし素早い設営・撤収が身につきます。
他にも
- 水たまりのできやすい場所の見分け方
- ぬかるんだ地面でしっかりペグを利かせる方法
- 濡れないようにテントを設営する方法
- 撤収の段取り
などが自然と身についていきますので知らず知らずのうちにキャンプスキルが高まっているはずです。
あと「あの雨の中、キャンプに行ってきたぜ」と仲間にマウント取れます。
例



昨日キャンプ行ってきたんだよね~。
え、雨だったじゃん。



え?そうだけど?
いやいや普通雨の中キャンプしないっしょ。



いやいや、何言ってんの?自然相手なんだから(笑)むしろ雨の方が俺は好きだけどな(ドヤ顔)。
(ウザ・・・)
こんな感じです。
最悪を回避!雨キャンプのデメリットはアイテムでカバー!
もちろん雨キャンプにはデメリットもそれなりにあります。
まずはデメリットをリストアップ。
- 設営・撤収に濡れちゃう
- 靴下が濡れると不快指数爆上がり
- テント外での活動が制限される
- テントの底面がドロドロに
- 濡れたテントを持ち帰るのが大変
これを見てちょっと・・・となっちゃってませんか?



ご安心ください。これらのデメリットにはちゃんと対策があるんです。
一つひとつ対応を解説していきますね。
レインウェアもしくはポンチョは必須
設営・撤収時にはレインウェアやポンチョが大活躍です。
僕は基本レインウェアを着用して設営・撤収することが多いですが、そこまで強い雨じゃなければさっと着たり脱いだりできるレインポンチョも便利です。
レインウェアはワークマンのものがコスパが良くておすすめですが、レインポンチョにはミリタリー系のものがおすすめで、有名なものだとMil-tec社のポンチョがかっこいいです。



これはポンチョとしてだけでなくシェルターやグランドシートにも使える優れもので、無骨なキャンプを好む人には垂涎のアイテムですね。
雨キャンプは服装もポイント
冬場は特に寒さ対策が必須ですが、夏も夏で雨のキャンプでは対策が必要です。
僕的には特に靴下の予備を持っておいた方がいいと考えていて、濡れた靴下で過ごすのはキャンプでなくとも不快ですよね。
磯釣り師の人がよく使っていたりする防水ソックスという便利なアイテムがあるのでここで紹介しておきますね。
中には完全防水を謳っているものもあって、ちょっとお高いんですが1つ持っておくとアウトドアで大活躍してくれますよ。
そのほかの服もドライ素材のものが理想です。



表面が撥水加工されているものならちょっとした雨でもいちいちレインウェアを着たりしなくても大丈夫なので僕は小雨ならそういったものをチョイスしています。
快適なリビングスペースのためにタープは欲しい
雨キャンプではテントの外での活動範囲が制限されます。
テントが小さくて雨除けがついていない場合はタープでリビングスペースを作るとその下で過ごすことが出来ます。
ソロなら3×3あれば十分ですし、ファミリーなら4×4、もしくはそのくらいのレクタタープやヘキサタープがあれば十分リビングスペースを作ることが出来ますよ。
片付けの時も荷物の一時避難に大活躍してくれますし、晴れのキャンプでも日陰を作ってくれるので一つ持っておくのをおすすめします。
コットがあると片付けが楽
雨のキャンプは撤収後にテントを洗わなければならないのが嫌だという人も多いかと思います。



僕もその一人です。
ですがそもそも汚れるものを減らせばいいという考え方からテントのインナーを使わないという方法もあります。
僕はテントも使わないタープ泊スタイルなのでタープ一枚洗えば済んでしまうのですが、テントを使う場合でもフライのみ使うようにすればインナーテントの底面についた泥を洗い落とす必要もなくなります。
僕は代わりにグランドシートを使ってその上に寝ますが、雨の降っている地面に寝るのが嫌ならコットを使うと楽ですよ。
コットとは折りたためる簡易ベッドのことでコンパクトなものが多いので持ち運びにもそこまで困ることはありません。



コットがあればグランドシートも要らなくなるので洗い物が格段に減ります。
濡れたテントも入っちゃうドライバッグ
雨キャンプでは濡れたテントを持って帰ることになります。
撤収時に晴れていればワンチャン乾かしてからしまうこともできますが、そうでない場合は割と大変です。
そんなときにあるとめちゃくちゃ便利なのがドライバッグです。
ドライバッグとは完全防水の袋のことで大きめのものを持っておくと濡れたテントやタープをそのままぶち込んで持って帰ることが出来ます。



僕はバックパックキャンプなので濡れていたといても小さく畳んで持ってい還らなきゃいけないんですが、ドライバッグに入れて空気を抜けばかなりコンパクトになるので助かっています。
最近ではダイソーでも売っていたりしますが正直ダイソーのものだとテントは入りません。
アクアクエストやスナグパックのものがおすすめですが割と高いので以下のものなら半額以下でGET出来ちゃいます。



これでも小さいなら塩ビ素材になっちゃいますがColemanのものが大きいですかね。
雨でもキャンプを楽しむためのポイント
雨キャンプのデメリットへの対策が分かったら雨キャンプを楽しむポイントを解説していきます。
プロ雨キャンパー(自称)的には以下の点がポイントになると考えております。
- サイト選び
- 雨キャンプのテント設営
- 雨でも焚火を楽しむ方法
- 時間の潰し方
- 雨キャンプの撤収のコツ
- 意外と知られていない便利なサービス
それぞれ深堀していきます。
サイト選び
まずサイト選びです。
雨キャンプを楽しむためには林間サイトが理想です。
冬は難しいですが、まだ木に葉っぱがついている季節であれば屋根代わりになってくれます。
葉っぱが濃くなっている下は割と雨を避けることが出来ますのでおすすめです。
葉っぱがない場合でも木と木にロープを渡してタープをかければ簡易的に屋根を作ることが出来ますし、ポールを持って行く手間も省けますので一石二鳥です。
サイトごとに予約するキャンプ場でも、管理人さんによっては雨でキャンセルが出たサイトとかを教えてくれる場合もあるので、そういった場合はお言葉に甘えちゃってもいいかもしれませんよ。
あと重要なポイントとして「水たまりの出来そうな場所を避ける」ということです。
これは姿勢を低くして地面をチェックすると何となく低くなっている場所が分かると思います。あとは管理人さんに水たまりが出来そうな場所を聞いておくなどをすれば回避することが出来ます。



水たまりが出来やすい位置にテントを張ってしまうと大変なことになりますので出来る限り避けるようにしましょう。
雨キャンプのテント設営
サイトが決まったら設営ですが、携帯の電波が入るところなら雨雲レーダーなどで雨が弱まるタイミングがないかをチェックしてみましょう。
弱まるタイミングがありそうなら車で待機したり、タープだけ張ってその下でまったりしていてもいいでしょう。
雨が弱まりそうになければレインウェアやポンチョをしっかり着用してテントを設営します。
ぶっちゃけレインウェアさえ着てしまえば作業は晴れているキャンプと大差なくできますので意外とこんなものかという感覚になると思います。



設営の順番はテントによりますがインナーテントから立てなければならないタイプの場合はタープの下にテントを張ったりすれば濡れずに設営できますよ。
タープの下にテント張ることを過保護張りといったりしますがテントの前に丁度いいリビングスペースができるのでおすすめです。
雨でも焚火を楽しむ方法
せっかくのキャンプなのに雨だから焚火は諦めか・・・。
と、思うかもしれませんが場合によっては雨でも焚火は出来ます。



ただし推奨するわけではなくあくまで自己責任でお願いしますね。
具体的には「タープの下で焚火をする」ことになりますが、タープを立てた真ん中でやるのではなく、軒先でやるイメージです。
豪雨では流石に無理ですがそこまで強くない雨なら問題なく焚火は出来ます。
「タープが燃えてしまわないか心配なんだけど・・・。」
ご安心ください。目安として焚火の火から1m以上の高さがあればそう簡単にタープは燃えません。
さらに雨が降っているので常にタープを冷やしてくれますので火が触るくらい近くに張っているわけでもない限り大丈夫です。



心配ならTCタープを使うとより安心ですよ。
実際に僕も雨の中でポリエステルタープの軒先で焚火をよくします。
時間の潰し方
雨のキャンプだと散策も億劫だしどうやって時間を潰すか悩む・・・。
よく考えてみてください。



晴れているキャンプでもそんな長時間散策しますか?ほとんど焚火の前にいませんか?
そうです。雨だからと言って特別暇になるわけではありません。
キャンプはのんびりした時間を楽しむアクティビティなので天気に関係なく過ごせばいいんです。
雨の中、外にいる時間ってなんだか貴重ですしぼーっとしているだけで癒されるものです。
ただそうは言っても寝るまでの時間をどうやって過ごせば・・・という方は以下のリストを参考にしてみてください。
- クラフトを楽しむ
- スマホやタブレットで映画を楽しむ
- 読書をする
- Switchなどでゲームをする
クラフトを楽しむ
クラフトとはナイフで木を削ったりしてものを作ることですが、例えば「ククサ」やスプーンやフォークのような「カトラリー」を作ったりするとあっという間に時間が過ぎます。



今はセリアなどの100均でクラフト用の素材も売っていますのでぜひ試してみてください。
とはいえナイフの作業になるので怪我には十分ご注意の上、必ずファーストエイドキットを持っておくことをおすすめします。
スマホやタブレットで映画を楽しむ
AmazonプライムやU-NEXTなどを利用している人はキャンプでも楽しむことが出来ますよね。
電波状況が悪い場所でも事前にダウンロードしておけば問題ありません。
雨音は周囲の音を消してくれるとは言いましたが流石にスマホやタブレットの音も聞こえにくくなるのでイヤホンがあれば快適に楽しむことが出来ます。
イヤホンで聞けばバッテリーも節約できるので一石二鳥ですね。
ワイヤレスイヤホンなら個人的にこういうタイプがおすすめです。
理由はいちいちケースに戻さなくても首にかけておけば無くさないからです。



イヤーポッズ系のものは高確率でなくしますよね。
読書をする
僕は良く読書をします。
焚火に当たりながらする読書はもう最高です。
あと最近のお気に入りはオーディブルというAmazonが提供している聞く読書です。
一応概要だけ記載しておきます。
- 12万作品が聴き放題
- オフライン再生可能
- プロの声優や俳優の朗読も楽しめる
- Audibleでしか聴けない本やポッドキャストも多数
こんな感じのサービスです。
\ 30日間無料体験/
ワイヤレスイヤホンで聞く読書をしながら料理をしたりクラフトをしたりするとあっという間に夜になっています。



キャンプの時だけでなく普段の通勤時も使えるのでめちゃくちゃおすすめですよ。
無料体験もあるので試して嫌なら即解約でOKですし。
ブロガーなので本を読む時間と記事の執筆の時間の確保が難しいのですが、聞く読書なら移動中も読書ができるので重宝してます。
Switchなどでゲームをする
キャンプに来てまでゲームかよというツッコミが来そうですがいいんです。
キャンプは自由ですから。
昔はPSPとかありましたが今ならSwitchが人気ですかね。
屋外でやるゼルダはきっと素敵な冒険になるでしょう。
Switchでも動画を楽しむことが出来るのでタブレットよりは活用の幅が多そうなのがメリットですよね。
今のところ
- ABEMA
- hulu
- YouTube
- ニコニコ
が対応しているみたいです。
雨キャンプの撤収のコツ
雨キャンプの撤収については設営と同じくレインウェアを着用して行います。
ただ撤収の前の準備が晴れのキャンプとは違うのでおすすめの手順を解説します。
- 前日にある程度道具や荷物をしまっておく
- 翌日使うものはテントの前室にまとめておく
- 翌朝焚火をしないなら夜のうちに片付けておく
- 雨が弱まったタイミングで撤収開始
大まかには上記のような手順でOKです。
細かい点だとタープがあればその下に荷物を避難させるなどしますが、ドライバッグがあればどんどんそこに突っ込んでいきます。
テントも同じくドライバッグや大きめのゴミ袋を用意してその中に入れて持って帰ります。
バックパックキャンプの場合も同じです。ドライバッグに入れて空気を抜いていくとそこそこコンパクトになりますよ。
雨キャンプテント撤収について詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめです。
意外と知られていない便利なサービス
問題は帰った後にテントやタープをしっかり乾かすことです。
テント・タープは完全に乾かさないとナイロン・ポリエステル系のテントは加水分解してしまい、TC系のテントはカビが発生します。
そうなるとかなり面倒です。
自宅に乾かすスペースがない場合は河川敷やテントを張っても大丈夫な公園などでテントを張ってしっかり乾かします。
もしそれも難しければテント乾燥サービスを利用する方法もあります。
キャンプ場の帰りにコンビニに預ければOKという便利なサービスもあります。
費用感はソロ用テントの乾燥のみなら5,000円からで、ファミリー用の大型テントでも10,000円ちょっとで乾燥させてくれます。



「テント クリーニング」などで検索してみてね。
まとめ:雨キャンプを制する者はキャンプを制す
雨キャンプもポイントさえおさえていればメリットが多いアクティビティということがご理解いただけたかと思います。
ぜひ雨だからといってキャンプを諦めず、むしろ雨を楽しむくらいの気持ちでチャレンジしてみてはいかがですか?
雨キャンプに関する記事は他にも書いていますのであわせてチェックすればあなたも立派なプロ雨キャンパーになれちゃいますよ。(いい?)




最後まで読んでいただきありがとうございました。
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