- タープ泊について詳しく知りたい
- おすすめの張り方はどれがいいの?
- どのタープを選べばいいのかわからない
キャンプブームからしばらく経ち、キャンプに行く回数が増えると「もっと気軽にキャンプに行きたい」と考えるようになりますよね。
そんな中で選択肢にあがるのが「タープ泊」ではないでしょうか?
僕のおすすめタープはDDタープの3.5×3.5m。これがちょうどいい大きさで初心者でも扱いやすいですよ。
冬でもタープ泊で快適にキャンプを楽しんでいる僕から最高のタープ泊キャンプを楽しむための参考になればと思い記事を作成してみました。
この記事を読めば以下のことが分かります。
ぜひ最後まで読んでいただき、タープ泊を通してもっと身軽にもっと気軽にキャンプを楽しんでくださいね。
タープ泊の魅力(メリット)
まずはタープ泊の魅力と注意点について書いておきたいと思います。
タープ泊が気になっているけど、実際にどんなメリットがあるのか、またテント泊と比べてどんなデメリットがあるのか気になりますよね。
ここでは実際に僕自身が感じているタープ泊の魅力と注意点をそれぞれ5個ずつリストアップしました。
- 自然との一体感
- 低コストで楽しめる
- 自由度の高さ
- 荷物の軽量化と手軽さ
- 撤収が楽
他にもあると思いますが、僕自身はこういった面に魅力を感じています。
それぞれ詳しく解説していきますね。
魅力①:自然との一体感
タープ泊の最大の魅力はやっぱり「自然との一体感」です。
テントとは違い、周りを囲まれていない開放的な空間で過ごす時間はめちゃくちゃ癒されます。
もちろん雨が降っていたりするとそこまで開放的な張り方は出来ませんが、後ほどおすすめする張り方のひとつにアディロンダックと呼ばれるものがあります。
その張り方なら雨でも十分タープ泊を楽しむことが出来ますし、当然焚火も出来ちゃいます。
また、僕はより自然との一体感を味わうために椅子を使わない地べたスタイルでキャンプをしていますが、少し広めに座るスペースを作るとちょっと寝っ転がって焚火を眺めたりも出来ますのでぜひ一度やってみて欲しいスタイルです。
夜も天気が良ければ満天の星空が目の前に広がり、流れ星を探しながら寝ることが出来ます
これはテント泊では絶対に味わえない最高の贅沢だと思いますよ。
朝は朝で目を開けた瞬間に朝日が見れて感動します。季節によって色々な景色や鳥の声、虫の音なんかがダイレクトに味わえるのが本当に癒されるんですよね。
もちろん初めての方にはちょっぴり勇気がいるかもしれませんが、一度体験すればその魅力にハマること間違いなしです。
次回のキャンプではぜひタープ泊を試して自然との一体感を存分に楽しんでみてくださいね。
魅力②:低コストで楽しめる
そしてタープ泊はタープを使うのでテントよりも低コストで楽しむことが出来ます。
キャンプと言えばテントというイメージがありますので、キャンプをする上でまず初めに揃えるギアがテントという人は多いと思います。
テントもだいぶ安価に手に入るようにはなってきましたが、それでもちゃんとしたものを選ぶとなるとそれなりに高額になります。その点タープなら比較的リーズナブルにGETすることができます。
その分、他のギアや食材に予算を使えますのでキャンプの内容をより充実させることが出来ます。
そう言った意味でタープ泊は低コストで楽しむことができる選択と言えますね。
魅力③:自由度の高さ
タープにはいろいろな形があります。
一般的な物には
- スクエアタープ(正方形)
- レクタタープ(長方形)
- ヘキサタープ(六角形)
- ムササビタープ(五角形)
といったものがあり、僕のおすすめはスクエアタープ(正方形)です。
理由はループと呼ばれるペグやガイロープを固定する部分がいくつもついていて、テントと違って自由に形を変えて張ることができるからです。
なので後述しますが、夏の暑い日はオープンスタイルで開放的に張れますし、冬はフルクローズで暖かく過ごすことができます。
こういった自由なアレンジができるのもタープ泊の魅力なんです。
魅力④:荷物の軽量化と手軽さ
タープにはいろいろなサイズがありますが、そのどれもが比較的軽量かつコンパクトです。
ポリエステルやナイロン素材のものとTC素材のものがあり、ポリ・ナイロンのタープはより軽量コンパクトです。
TCタープはものによってはテントと同じようなサイズ感・重量となりますが、同じ素材同士で比較すれば当然タープの方が軽量コンパクトです。
そのためバックパックキャンプやバイクでのツーリングキャンプにもぴったりで、その分他の荷物にスペースを割くことができます。
バックパックキャンプがメインスタイルの僕も非常に助かっていて、その分バックパックの容量を他のギアで埋めることができていますし、そもそもそこまで大きなバックパックでなくとも快適なキャンプが楽しめているのもタープ泊のおかげと言っても過言ではありません。
魅力⑤:設営・撤収が楽
あとは設営・撤収が楽という点もテント泊にはない魅力です。
僕の場合は木と木の間にロープを張って、その上からタープの一部をかけて設営するアディロンダックというスタイルで張ることが多いのですが、ポールも使いませんしペグも4本だけなので設営も撤収も非常に早く済ませることができます。
友達と一緒に行った時も撤収にかかった時間は倍以上違いますし家に帰ってからもタープ一枚洗って乾かすだけなのでそれが個人的に嬉しいポイントです。
もちろん晴れている中での撤収なら家に帰ってからもそのままでOKなので後が楽です。
僕はキャンプの撤収と家に帰ってからの片付けがあまり好きではないのでこう言った部分でもタープ泊のメリットを感じています。
タープ泊の注意点(デメリット)
もちろん魅力(メリット)だけではありません。
注意点(デメリット)もしっかり解説していきますね。
僕が考えるタープ泊の注意点は以下のとおり。
- 雨や強風に弱い
- 害虫対策
- プライバシーの確保
- セキュリティ対策
- 食べ物の管理
デメリットもざっと5つくらいでしょうか。
しっかりと対策も紹介していきますのでご安心ください。
注意点①:雨や強風に弱い
タープ泊はテント泊に比べると天候に弱いというデメリットがあります。
特に自立式のテントに比べるとタープは少ないロープやポールによって支えている分、風向きによっては倒れてしまう危険性も少なからずあります。
ただタープ泊でも張り方を工夫すればテントと同じような空間を作ることができますし、風が強い日でも問題なく設営することもできます。
ポイントは「風を背に低く設営する」ということです。
このポイントさえ守ればどんな設営方法でも多少の悪天候でも問題ありません。また心配ならガイロープを多めに張っておくなどすればより強く設営することができますよ。
ちなみに風が強くて焚火ができないほどの日は、タープでもテントでも危険なので安全を優先してキャンプを中止にするか、車中泊に切り替えるかを検討しましょう。
注意点②:害虫対策
タープ泊は開放的という魅力がある反面、虫も自由に出入りしてきます。
虫が苦手じゃないという人にとってはそこまでデメリットには感じないかもしれませんが、それでも蚊に刺されたり、蜂などの攻撃性のある虫は誰もが嫌だと思います。
ただこの点はテント泊だったとしても寝る時以外は焚火を楽しんだりしていますし、その間はタープ泊でもテント泊でも同じです。
なので重要なのは寝ているときの害虫対策をしっかりしておきたいということですよね。
僕は蚊帳を使って害虫対策をしています。
蚊帳にもいろいろなタイプがあって、僕が使っているのはテンマクデザインのモノポールインナーテントのメッシュバージョンで自立式の蚊帳です。
レビュー記事もあります!
その前は吊り下げ式の三角形のモスキートネットを使っていてこれは軽量コンパクトで非常に良かったですね。(大きさ的には350ml缶くらいでした。)
寝る時の害虫対策さえしっかりしておけば風通しも良くテントよりも快適に寝られるのがタープ泊のいいところですよ。
記事の後半で詳しく書いていきますね。
注意点③:プライバシーの確保
次に気になるのはプライバシーの確保ですよね。
僕は男ですしそこまで気になりませんが、隣のサイトが近かったりするとやっぱり気になるという人も多いと思います。
正直この点については対策と言っても限度があると思っていて、例えば隣のサイトを背中にしてタープを設営するといったものや、フルクローズ型の張り方にするというものくらいです。
夏の暑い時期にフルクローズにするのはタープ泊の意味がありませんし、はじめていくキャンプ場だとどこのサイトがタープ泊に適しているか判断しにくいという問題もあります。
なのでキャンプ場を予約する際にタープ泊をしたいのでできる限りプライベートな空間を確保しやすいサイトはどこかを確認しておくといいと思います。
野営地など人気のない場所なら問題ないですけどね。
注意点④:セキュリティ対策
これはプライバシーの確保と少し重なる部分もあります。
セキュリティについて気になるのは、「貴重品(キャンプギア含む)」と「身の危険」だと思います。
貴重品については鍵のかかるBOXを使うか、車にしまって鍵をすることで問題解決です。
財布やスマートフォン、高額なキャンプギアは特に注意が必要です。
管理人さんが常駐しないキャンプ場は特に盗難が流行っていた時期もあるので油断せずにちゃんと対策をすることをおすすめします。
身の危険についてはタープ泊だけでなく、正直テントでも同じなのですが特に女性キャンパーさんは怖い思いをしたこともあるかもしれません。
友達と一緒であればそこまで心配はないかもしれませんが、ソロキャンプの場合はそうはいきません。
そんな時には防犯ブザーを常に身につけておくといいかと思います。
いざという時、咄嗟に大声で助けを呼ぶことも難しいこともあると思いますが、そんな時にひもを引っ張れば大きな音が鳴り響く防犯ブザーがあれば、相手は怯んで逃げ出す効果が期待できます。
注意点⑤:食べ物の管理
最後に食べ物の管理です。
これは特に野営地でのタープ泊で気をつけたい項目ですが、山奥などの夜営地では野生動物が食べ物の匂いで深夜に寄ってきてしまいます。
なので高いところに吊るしておくなどして対策をする必要があります。
僕も匂いが漏れないようにジップロックや密閉度の高いドライバッグなどに生ごみを入れてタープを設営した場所から離れた場所、かつ高い木の枝に吊るしておくなどの対策をしています。
こうすることでゴミを漁られる心配もありませんし、危険な野生動物が寄ってくることも回避できます。
近くに車があればその中に入れておくことも有効なのでぜひ試してみてください。
タープ泊のおすすめの定番タープと必須ギア
タープ泊の魅力は十分に伝わったかと思います。
次にタープ泊におすすめのタープを厳選してみましたのでチェックしてみてください。
主に紹介するのは軽量コンパクトになるポリエステルタープです。
TCとは違って火の粉にはそこまで強くありませんが焚火もできますし問題なく使えるものばかりです。
これらのタープはタープ泊をするキャンパーにとっては比較的定番なものばかりで、信頼度も高いタープです。
それぞれの特徴を解説していきますね。
DDハンモック|DDタープ
サイズ:3m×3m
重量:1.0kg
耐水圧:3,000mm
カラー:オリーブグリーン
DDハンモック社のDDタープはおそらく日本で一番有名なタープではないでしょうか。
多くのキャンプ系YouTuberも使っていますし、定番タープなのですでに持っている人も多いタープかと思います。
サイズ展開が豊富で人気が高いのがスクエア(正方形)タイプ。大きさも3×3・3.5×3.5・4×4が定番で、レクタ(長方形)タイプはM・L・XLとかなり自由度の高い選択ができるため、複数のサイズを持っているユーザーも多いです。
ただやっぱりおすすめはスクエア(正方形)タイプです。
僕もソロで使うために3×3を多用していますが本当にちょうどいいサイズです。
ただ僕の場合は椅子も使いませんし荷物も最小限でキャンプをするためこの大きさでも問題ありませんが、おそらく多くのユーザーは3.5×3.5がジャストサイズだと思います。
複数人で使うには4×4もいいですよ。
アクアクエスト|サファリ
サイズ:3m×3m
重量:770g
耐水圧:5,000mm
カラー:オリーブドラブ
アクアクエストもアウトドアタープの中では超有名ブランドです。
防水性が非常に高く、耐水圧はなんと5,000mmとされています。
完全防水を謳えるほどの性能を有しているのでどんな環境でもタフに使うことができるうえに、先ほどのDDタープとは違いナイロン生地で作られているためより軽量化を実現しています。
ここで紹介しているグレードは「サファリ」ですが、他にも「サバイバー」「ガイド」「ディフェンダー」というグレードがあります。
一番強靭なのが「ディフェンダー」でその名の通り耐水圧も20,000mmというモンスタータープです。
一応概要をまとめた表を置いておくので参考にしてみてください。
ディフェンダー | サファリ | ガイド | サバイバー | |
---|---|---|---|---|
用途 | ハード | キャンプ | UL | 緊急 |
素材 | 70Dナイロン | 70Dナイロン | 40Dナイロン | 70Dナイロン |
防水仕様 | TRU+DWR | シリコン+PU | シリコン+PU | シリコン+PU |
耐水圧 | 20,000mm | 5,000mm | 5,000mm | 5,000mm |
サイズ(m) | 2×3 3×3 4×3 4.5×4.5 6×4 | 2×3 3×3 4×3 4.5×4.5 6×4 | 2×3 3×3 4×3 4.5×4.5 6×4 | 3×3 4.5×4.5 |
表をみてもわかる通り、一番バランスがいいのがこの「サファリ」なのでアクアクエストのタープを選ぶならまずは「サファリ」からお試しいただくのがいいかと思います。
ブッシュメン|サーモタープ
サイズ:3m×3m
重量:750g
耐水圧:3,000mm
カラー:オリーブグリーン
ブッシュメンのサーモタープは唯一裏面にアルミ加工が施されていて、当然冬はアルミ面がある方を内側にすると焚火や自分の体温を反射してくれるので暖かく過ごすことができます。
逆に夏はアルミ面を外側にすることで日光の熱を反射してくれるので比較的涼しく過ごすことができます。
こういった機能性が備わっているタープは他に知りません。
またこのサーモタープの縁の部分には三重に縫い目があるため非常に頑丈に作られています。
そのためタープをバナナ型に吊るすことでハンモックとして使うことができると公式サイトに記載があります。
ロマン溢れる使い方ですよね。
先ほどのDDタープとアクアクエストに比べると知名度は低く、まだ知らない人も多いので人と同じギアは嫌だなと思う人にはピッタリのタープだと思います。
火の粉に強いTCタープという選択肢もある
タープの素材として先ほどの3つはポリエステルやナイロンのものなので、大きな焚火を近くでするにはちょっと心配・・・という人もいるかと思います。
それでもタープの真下で焚火をしてみたいという人はTC素材のタープがおすすめです。
一応断っておくとTC素材のタープとはいえタープの真下で焚火をすることを推奨するものではありません。基本的にタープやテントの近くで焚火をするのは危険なので極力距離を取って行うのがベストです。
軽量コンパクトに持ち運ぶことが出来るタープ泊のメリットをひとつ消してしまいますが、それを差し引いてもTC素材の雰囲気と火の粉に強いという機能性を優先するなら選択肢のひとつとしても大いにアリではあります。
日影が濃くできますし、通気性が高いので夏はポリ・ナイロンタープよりも涼しいですしね。
TCタープは比較的効果になりやすいですが、これらのものはコスパも高く売れ筋なのでおすすめできます。
GOGlampingが非常に人気が高くレビュー数も1,000を超えているので安心です。
耐水圧の表記はポリに比べると小さく見えますが、ポリ系とTCでは水の弾き方が違うのでTCなら300mmあれば十分です。
心配ならシリコン系の撥水スプレーをかけて乾かしておくとより撥水性が高くなるのでいいですよ。
春夏のタープ泊には蚊帳が必須
先ほどタープ泊における注意点に害虫対策を挙げました。
僕が使ってきたアイテムを含めて順に紹介していきます。
モスキートネットは比較的安価で手に入る蚊帳のことです。
ワンポールテントのインナーのような三角錐タイプの蚊帳で、自立しないのでポールかロープから吊り下げるか、タープの内側にひっかける場所を作って使うかの工夫が必要です。
僕はこれを吊り下げないでそのまま被って使っていましたが、蚊や害虫に刺されたりはしたことありませんでした。
ただ寝るまでの間、蚊帳の中で何もできないので本を読んだりフォークを削ったりしたいときはちゃんと吊り下げて使うしかありませんのでタープの張り方が制限されます。
そこに不自由を感じて導入したのがテンマクデザインのモノポールインナーテント(メッシュ)です。
これなら自立してくれますしドームタイプなので中で座って作業することも出来ます。
前回使ったときも非常に快適でした。
レビュー記事もあります!
モンベルのバグプルーフネットは上半身のみカバーしてくれるボックス型の蚊帳です。
非常にコンパクトに持ち運ぶことが出来るので注目しています。
まだ使ったことはありませんが好きなYouTubeチャンネルで紹介されていて欲しくなっています。
上半身のみなので寝袋とセットで使うことになりますが、真夏は寝袋を使わない僕としてはちょっと導入には踏み切れないかなと思って躊躇しています。
春先ならいいかもしれませんね。
タープにはハンモックも相性抜群
蚊帳ではありませんが、タープと相性がいいのがハンモックです。
ハンモックには蚊帳も一緒になったタイプがあるのでそれを選べば一石二鳥どころか、日中も椅子として使うことが出来るので一石三鳥ですね。
ハンモックはほぼDDハンモック一択だと思います。
タープで紹介したブッシュメンもありますが、DDハンモックを選んでおけばアタッチメントも豊富ですしハンモックキャンプを堪能できます。
タープはハンモックを設営したうえにひし形に張ればOKで、焚火も出来るしハンモックに座りながらキャンプを楽しむことが出来ます。
冬もアンダーブランケットと呼ばれるハンモックの下に取り付けるアイテムで暖かく寝ることができますので冬にハンモックキャンプをするならおすすめですよ。
タープ泊におすすめの張り方
タープ泊をするにはタープの張り方を習得しておく必要があります。
ここでは誰でも簡単に張れてかつ居住性の高い張り方をオープンスタイルとクローズスタイルに分けて解説しますね。
はじめに張り方の名前だけリストアップすると、
オープンスタイル
- ダイヤモンド張り
- アディロンダック
- Aフレーム
クローズスタイル
- パスファインダー張り
- ステルス張り
- ビークフライ
です。
他にもありますが、タープ泊初心者におすすめできてちょっと練習すれば誰でもできるおすすめの張り方を厳選しました。
ぶっちゃけ個人的にはダイヤモンド張りとパスファインダー張りだけ覚えれば大概の場合は大丈夫だと思っています。
理由はタープ泊のメリットは気軽さ手軽さにあるのでテントよりも複雑な張り方ではメリットも半減してしまうと思っているからです。
次にそれぞれのスタイルを写真付きで解説していきます。
オープン型で暑い夏も快適なタープ泊を
オープンスタイルでのタープ泊のメリットはなんと言っても解放感と設営の手軽さです。
目の前に広がる自然や景色を見ながらゆっくり過ごすことができて、夜もそのまま星を見ながら眠ることができます。
- ダイヤモンド張り
- アディロンダック
- Aフレーム
これらのスタイルについてもう少し掘り下げていきます。
ダイヤモンド張り
タープ泊といえばまず出てくる張り方がこのダイヤモンド張りです。
たぶん一度は目にしたことはあると思います。
ダイヤモンド張りのメリット・デメリットはこちら
- 設営が簡単
- 解放感が良い
- 冬でも意外に暖かい
- プライバシーが確保しにくい
- セキュリティ性が低い
ダイヤモンド張りはなんと言っても設営が簡単なところです。
ポールがある時は後ろ2ヶ所をペグダウンしてから前の先端にポールを立てれば、あとは両サイドをペグダウンして完成という本当に誰でも簡単に設営できちゃいます。
ポールがない場合は逆に先端を木などに吊るして、次に後ろの2ヶ所を引っ張りながらペグダウンして両サイド、といった手順でOKです。
これが本当に簡単でかっこいいんです。
キャンプだけでなく、日帰りのデイキャンプにもピッタリの張り方で低めに張れば雨の日でも問題なく過ごすことができます。
アディロンダック
僕が個人的に一番好きな張り方がアディロンダックです。
その名の通りクチバシのようなヒサシを作ることができて雨にも強い張り方です。
アディロンダックのメリット・デメリットはこちら
- 雨に強い
- 解放感が良い
- 冬でも意外に暖かい
- 場所によってはポールが2本必要
- プライバシーの確保がしにくい
- セキュリティ性が低い
完成形はほぼダイヤモンド張りに近い形になりますが、前の端が鳥のくちばしのように下がっているため雨に強いです。
角から2番目のループでくちばしを作るか、3番目のループで作るかによってひさしの大きさも変わりますので天候によって変えることができます。
僕はロースタイルでくちばしを大きめに作って張るのが好きです。
こうすることである程度プライベートな空間を作ることができますし風にも強くなります。
最近はこの張り方が多いですかね。
Aフレーム
Aフレームもポピュラーな張り方ですが、これはアレンジがとても効く張り方で工夫すればクローズスタイルにもなりますので覚えておいて損はありません。
Aフレームのメリット・デメリットはこちら
- 設営が簡単
- 雨に強い
- 変形アレンジが豊富
- ある程度広い場所が必要
Aフレームはポールを使っても木と木の間にロープを渡して被せてもどちらでもOKです。
片方を跳ね上げればオープンスタイルになりますし、4隅を地面まで下げればクローズスタイルにもなります。
工夫次第ではフルクローズにもできますので隣のキャンパーさんが近いサイトなど、寝る時のプライバシーを確保したい時におすすめの張り方です。
ハンモックスタイルの屋根としても有効ですよ。
フルクローズ型で冬でもタープ泊可能
タープ泊でもフルクローズにしたいという人はこちらの張り方がいいです。
- パスファインダー張り(フルクローズOK)
- ステルス張り
- ビークフライ(フルクローズOK)
これらのうちパスファインダー張りとビークフライはフルクローズにできます。
ステルス張りも出来なくはありませんが狭くなるのでおすすめはしません。
なのでステルス張りを選ぶ人は別に完全なフルクローズには出来なくてもいいから「ある程度室内を作りたい」という人におすすめです。
パスファインダー張り
僕が真冬によく張るスタイルがこのパスファインダー張りです。
パスファインダー張りのメリット・デメリットはこちら
- オープン・クローズの変形が簡単
- プライバシーを確保できる
- ある程度高さがあるため中も広い
- 熱が篭りやすく暖かい
- 暑い時期には不向き
正直この張り方さえできればテントはいらないとさえ思っています。
ポールを使う場合、正面からみて三角形の真ん中に柱ができるため、それを邪魔と感じる場合は木と木の間にロープを張って、そこから頂点となるループを引っ張り上げる形にすると広々とした空間を作ることができます。
クローズにする際も両側の端のループを中央のポールの足元にペグダウンすれば入口を閉めることができます。
僕は雨が降っていなければオープンのまま寝ることが多いです。
ステルス張り
スクエアタープで一番憧れる張り方がこのステルス張りではないでしょうか。
ステルス張りのメリット・デメリット
- 雨・風に強い
- プライバシーが確保できる
- タープが小さいと狭い
- タープ下で焚火はできない
ビジュアル的にはかなりかっこいいのがこのステルス張りです。
もちろん見た目だけでなく中も暖かく寒い時期のタープ泊におすすめの張り方なので覚えておくと良いですよ。
基本的には中にポールを立てて張りますが、たくさんループがついているタイプのスクエアタープならポールの位置のループを上から吊るせば中をより広く使うことができます。
二股ポールを使っても同様に広々と設営できます。
ステルス張りの最大のメリットは風にも強いという点で、高さを低く張れば雨の吹き込みもありませんし中も暖かいので天候の悪い日のタープ泊には一番おすすめかもしれません。
唯一の注意点として中で火器の使用はできないということです。
フルクローズにしなくても換気性が低く一酸化炭素中毒の危険があるので絶対にやめましょう。
ビークフライ
ビークフライはこの中で唯一ちょっとした屋根の下で焚火ができる張り方です。
ビークフライのメリット・デメリット
- 屋根の下で焚火ができる
- グランドシートがいらない
- プライバシーを確保できる
- フルクローズは寝るだけのスペース
ビークフライもタープ泊キャンパーの間で人気の高い張り方です。
この張り方は床面となるスペースもできるので最悪グランドシートを使う必要もありません。
ポールやロープを使って跳ね上げれば屋根ができるのでその下で焚火を楽しむことができます。
クローズすると床面は寝るスペースくらいしか残らないのでそこだけ理解しておく必要があります。
小さなタープで張るとフルクローズにした際に、荷物などをしまっておくスペースが十分に確保できない可能性もあるので事前にチェックしておくといいですよ。
フルクローズまでしなくても屋根部分を低く張っておけばプライバシーは確保できますので僕がビークフライを張るときはそうやって寝ることが多いです。
覚えておくと便利なロープワーク3種
タープ泊でもテント泊でもキャンプでは何かとロープを結ぶ機会が多いです。
なので最低限覚えておきたいロープワークをここで紹介しておきます。
僕が思う必須のロープワークは3つ。
これさえできればOK
- ボーラインノット
- ハーフヒッチ
- プルージック
たぶん、他のところだと「トートラインヒッチ(自在結び)」や「シベリアンヒッチ(引き解け結び)」なども紹介されていると思いますが、これら全てはハーフヒッチの応用です。
なので、ハーフヒッチさえ覚えておけば全てのロープワークに応用できるのでご安心ください。
またロープの結び方には「ノット」や「ヒッチ」など語尾に種類があるのがわかりますか?
日本語だと「もやい結び」「ひと結び」「自在結び」とほとんどが「○○結び」という呼び方になりますが、これは以下のような法則があります。
- ノット:ロープ単体で結ぶ場合
- ヒッチ:対象物に結ぶ場合
- ベント:ロープとロープを結ぶ場合
です。覚えやすいですね。
なので当ブログでは英語表記で解説していくことにしています。
また途中で訳が分からなくならないように常にロープの先を右手(左利きの人は左でもOK)に持つようにしてください。
そうするとやりやすいのでこれはルールだと思って頑張りましょう。
それぞれの詳しい結び方は別の記事で書いていきますのでぜひお楽しみに。
まとめ:タープ泊でワンランク上のキャンプ体験をしよう!
タープ泊はキャンプの楽しみ方を無限に広げてくれる選択です。
もっと身軽に、もっと気軽にキャンプがしたいという人にはまさにぴったり。
僕自身もバックパックひとつでキャンプをするために選んだ選択でしたが、本当に身軽にキャンプに行くことができています。
バックパックも小さめのものがあれば十分ですし寝袋さえちゃんと選べばオールシーズンOKです。
ファミリー向けのサイトよりも林間サイトとの相性が抜群なので無骨スタイルを求めている人はぜひチャレンジしてみてくださいね。
ちなみにおすすめのタープについては先ほど紹介したうちのひとつDDタープが定番で、色々な張り方を色々なサイトや動画で紹介されています。
誇張なしで数十種類の張り方があるので自分の好みを探すのも楽しみのひとつです。
僕はこの記事で紹介した張り方に落ち着きましたが他にもたくさんあるのでチャレンジしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。当ブログではキャンプ初心者の「わからない」をやさしく解決というテーマで発信をしています。
ご興味があればぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。
それでは!
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