キャンプの荷物を軽量化するうえで、テントの重量ってめちゃくちゃ重要ですよね。
そこで本記事ではソロキャンプで使える軽量なソロテントをピックアップしてみました。
記事では一般的に軽量テントと言われる2kg以下の軽量カテゴリーと、登山向けに作られた1kg以下の超軽量カテゴリーに分けてみましたので、記事を読めば自分のキャンプスタイルにマッチした軽量テントが見つかると思います。
僕はバックパックひとつでキャンプがしたいという思いから『タープ泊スタイル』に切り替えました。タープ泊に関しては『【完全保存版】タープ泊マニュアル|おすすめのタープや蚊帳、冬でも快適に過ごす方法』という記事を書いていますのでぜひそちらも読んでみてください!
当ブログでは目次の見出しもクリックしてそこまでジャンプすることもできますのでぜひお試しください。
軽量テント(2kg以下)・超軽量テント(1kg以下)の定義と選ぶポイント
軽量テントを探す上で基準となるのはテントの重量ですよね。
本記事では以下のように定義づけています。
- 軽量テント =2kg以下
- 超軽量テント=1kg以下
一般的に2kg以下なら軽量テントと呼べる重さとされており、登山系テントなどでも1.3kgくらいのものが多いので十分軽量と言えますね。
また軽量ということは荷物としてもコンパクトでバックパック・リュックサックにもすっぽり入るものがほとんどです。
なのでキャンプに行くときはもちろんですが、自宅で保管する際も収納スペースに困ることがないというのが嬉しいですよね。
設営も簡単なものが多く、初心者キャンパーさんでも設営に手間取ることはありません。
また素材についてもナイロンやポリエステル、一部特殊素材を使っていて、TC(ポリコットン)ではないので乾燥さえしっかりさせればメンテナンスや保管にもそこまで気を遣うこともありません。
なので軽量・超軽量のテントは初心者さんにもぴったりのテントと言えると思います。
居住性もちょっとは欲しいなら2kg以下の軽量テントがおすすめ
まずは重量2kg以下の軽量テント。
軽量テントの特徴は以下のとおり。
- 2kg以下
- 居住性も高い
- 前室が作れるものが多い
- ダブルウォールもある
- デュオにも対応
2kg以下の軽量テントは1kg以下のテントに比べて居住性が高く、登山やハイキングよりもキャンプ用途で使うことができます。
ダブルウォールのものもあるので前室が作れて就寝時にインナーとフライシートの間に荷物や靴を収納できるので寝室も広々使うことが出来ます。
ダブルウォールのものは結露もしにくいので朝方テントの内側に水滴がついて寝袋や荷物が濡れてしまう心配も軽減されますのでそういった点にメリットを感じる人は良い選択だと思います。
またモデルによっては2人くらいなら寝ることが出来るのでデュオキャンプにも使えるものもあります。
2kg以下という範囲で探せばこうした居住性や利便性もある程度は担保されますので初心者さんにはかなりおすすめだと思います。
とにかく軽さを重視するなら1kg以下の超軽量テントがおすすめ
次に1kg以下の超軽量テント。
超軽量テントの特徴は以下のとおり。
- 1kg以下
- 収納サイズが極小
- 省スペースで設営可能
- シングルウォールが多い
- ソロ用途と割り切りが必要
1kg以下の超軽量テントはとにかく持っていることを忘れてしまうほどの軽さで長距離を歩くロングトレイルや登山のために作られたものがほとんどなので省スペースで設営できるという特徴があります。
またシングルウォールのものが多く、ダブルウォールのテントに比べると結露しやすいので注意が必要です。結露はテント内と外の気温差が大きいとしやすいので寒くなってくるとしやすくなります。
なので春~夏に関してはそこまで気にするほどではないかもしれませんが冬に近い時期だとテント内の空気が冷やされて内側に水滴がつきますのでそういった場合は対策が必要です。
また前室が作れないので荷物や靴もすべて寝室にしまう必要があります。ただバックパックを枕代わりにするなど、いくらでも対策のしようはありますのでご安心ください。
また超軽量テントはソロ向けと割り切っておいた方がいいです。特に山岳用だと表記に3人用と書いてあったとしても本当に寝袋を3つ並べて使うくらいのスペースしかないので寝返りも難しいという状況になります。
登山者はそういったことに慣れていますしキャンプに行っているわけではないのでテントの居住性は二の次で軽量化を優先しているからですね。
なので徒歩で行くソロキャンプにはかなりおすすめですが2人以上のキャンプでテントをひとつと考えるのであれば超軽量テントはそもそも向いていないと割り切って普通のテントを選んだ方がいいですよ。
こちらにおすすめのテントをまとめた記事のリンクを貼っておきますので興味がある方は見てみてください。
おすすめの軽量テント【2kg以下編】
軽量・超軽量テントの特徴が分かったところで具体的にどんなテントがあるのかをピックアップしました。
Amazonや楽天でも取り扱っていますが、意外に重量で検索をかけてもそれ以上の重たいテントもリストアップされるので軽量テントを探すのって大変でした。
軽量テントは素材の関係から高額になりやすいですが、ここで紹介する軽量テントは比較的リーズナブルなものに限定しました。
以下がおすすめの軽量テントです。
軽量テントの中でもせっかく2kg以下を選ぶなら居住性の高いものを選びたいという思いからこの3つをピックアップしました。
この3つは軽量かつ居住性の高いテントとなっておりますのでキャンプ用途にはめちゃくちゃおすすめです。
BUNDOK(バンドック)|ソロ ドーム
《スペック》
サイズ:200×150×H110cm/インナー:200×90×H100cm
収納時:Φ15×38cm
重 量:1.88kg
耐水圧:3000mm
素 材:ポリエステル/インナー:ポリエステルメッシュ/ポール:アルミ合金
BUNDOKソロドームはキャンプ芸人・ヒロシさん御用達のソロテントとして既にご存知の方も多いのではないでしょうか?
このブログでも別の記事でおすすめしているテントで本当に間違いないテントだと思っています。
軽量テントの中では居住性は高いと思っており、前面が跳ね上げ可能でキャノピーになるのもポイントが高いです。
しかもダブルウォールなので結露にも強いため季節を問わずに使えるのも嬉しいですよね。
スカートはついていないので寒い時期に使うなら寝袋をしっかりしたものを選びたいです。
Naturehike(ネイチャーハイク)|Tagar1(タガー1)
《スペック》
サイズ:210×(55+90+55)×H105cm
収納時:Φ10×44cm
重 量:約1.2kg
耐水圧:4000mm
素 材:フライシート:20Dシリカゲルナイロン/インナーボトム:150Dオックスフォード布/テントポール:7001アルミ合金
Naturehikeのタガー1もコスパが高い軽量テントで、なんとグランドシートが付属しています。
テントの重量はグランドシート込みの重量なのでグランドシートを除くと1.06kgと超軽量に入れてもいいのではないかというレベル。
テントはシングルウォールで前室と後室があるタイプで後室にもインナーのファスナー小窓からアクセスできます。
欲を言えば後室はなくてもいいから前室をもう少し広く設計して欲しかったなという点はありますが、荷物置き場としては十分なスペースがあるのでこの価格帯なら良しとしましょう。
Tent-mark DESIGNS(テンマクデザイン)|パンダ ライト
《スペック》
サイズ:240×240×H150cm/インナー:220×100×H135cm
収納時:Φ14×52cm
重 量:1.94kg
耐水圧:1500mm
材 質:フライ:20Dナイロンリップストップ/インナーボトム:20Dナイロンリップストップ/ポール:アルミ合金
Tent-mark DESIGNSのパンダライトもギリギリ2kg以下ですが十分軽量テントです。
ワンポールテントなのでもちろん設営は簡単ですし、居住性も抜群です。
インナーは縦にも横にも配置可能でどんなレイアウトにもマッチするのがポイントです。
パンダはスタンダードモデルだとパンダレッドという赤いテントがありますが、残念ながら2022年時点で廃盤となる予定です。
こちらのパンダライトは継続なのでご安心ください。
僕の愛用テントパンダレッドよ・・・。
はっきり言って軽量テントの中ではダントツの居住性だと言えますので軽量でもちゃんとキャンプしたい人にはぴったりだと思いますよ。
おすすめの超軽量テント【1kg以下編】
1kg以下の超軽量テントは素材が割と高価なので価格もちょっと高値になりやすい特徴がありますが、なるべく手に入れやすいものを選んだつもりなのでぜひ参考にしてみてください。
おすすめの超軽量テントはこちら。
1kg以下の超軽量テントは、2kg以下のテントに比べるとやっぱり高額にはなりますが、これでも信頼できるメーカーの中からだいぶリーズナブルなものを選んだつもりです。
また超軽量テントの特徴でも書きましたがこの手のテントは軽量化を最優先して作っているため居住性などはそこまで良くありません。
「移動」が目的の登山やロングトレイルに向けて作られているので、その点をよく考えてから検討してみてくださいね。
雨天時のキャンプでもおこもりキャンプをしながら中で調理なんて使い方も難しいのでそういった使い方をしたいという場合は軽量テントのBUNDOKソロドームやTent-mark DESIGNSパンダライトを選ぶといいですよ。
HERITAGE(ヘリテイジ)|ハイレヴォ1人用
《スペック》
サイズ:203×93×H100cm
収納時:Φ8.5×16cm
重 量:960g
耐水圧:2000mm
素 材:フライ:15Dナイロンリップストップ/グランドシート:20Dポリエステルリップストップ/ポール:アルミ合金中空
まずはヘリテイジからハイレヴォ1人用をピックアップ。
ヘリテイジは日本のメーカーで社員自ら登山に出掛けて製品開発に注力しています。しかも東京で起業したにも関わらず、現地で得たヒントを速攻で製品に落とし込むために長野県に移転するという徹底ぶりは圧巻の一言です。
そうした情熱から生み出されたテントは登山家のこんなテントがあったらいいなを具現化したもの。
このハイレヴォはただ軽量を追求しただけでなく、1kg以下の重量を実現しながら居住性も担保した名前の通りのテント。
超軽量テントは基本的にシングルウォールのものが多いんですが、このハイレヴォは本体にレインフライをつける形でダブルウォールを実現しています。
前室は広くはありませんが靴やちょっとした荷物を置くことが出来ます。
NEMO(ニーモ)|ホーネストストーム
《スペック》
サイズ:221×79×H98cm
収納時:Φ12×42cm
重 量:760g
耐水圧:-
素 材:フライ:10Dシルナイロン/インナー:10Dナイロン/フロア:15Dシルナイロン/ポール:Fatherlite NFL Green
続いてNEMO(ニーモ)からホーネットストーム1。
NEMOは登山系メーカーとしては非常に有名なブランドで、細かい部分への配慮もうれしいテントメーカーです。
このテントも1kg以下の重量を実現してなおダブルウォールという驚きのスペック。
ただし軽量化と居住性を両立していますがその分素材が薄く作られているため強度はそこまで強くありません。あまり力を入れ過ぎて強く張りすぎてしまうと生地にベルトなどが縫い付けてある部分が破れるといったケースもあるようです。
テントの扱いに慣れている中級者以上向けかもしれません。
Sixmoon Designs(シックスムーンデザインズ)|ルナーソロ
《スペック》
サイズ:229×122H122cm
収納時:Φ10×28cm
重 量:700g
耐水圧:-
素 材:フライ:20Dシリコンコーティングポリエステル/底面:40D
最後はSixmoon Designsのルナーソロ。
これはこの手の超軽量テントの中でも特に人気の高いテントでちょっと他のテントよりも高価ですがそれでも愛用者は多いです。
1kg以下という超軽量ながらデザインも抜群なので自転車キャンパーにも人気が高くYouTubeでもよく見るテントなので人気なのは納得です。
設営するとその広さに感動しますが前室もしっかり広いので小雨程度であれば問題なく過ごすことが出来ます。
ただしこのテント、ワンポールテントなのにポールが付属していません。
専用ポールも別売りで売っていますが、1万円くらいするのでトレッキングポールを代用するのがおすすめです。
わざわざ1kg以下の超軽量テントを検討するということは通常のキャンプよりは徒歩移動があるからですよね。なのでトレッキングポールは一つ持っておくと非常に便利ですよ。
また海外メーカーでは割と良くありますが縫い目にシーム処理がされていませんので気になる方は自分でシーム剤などを塗って処理する必要があります。
さっと塗って乾かすだけなので誰でもできますよ。
まとめ:軽量テントの重量は居住性とトレードオフ
軽量テント・超軽量テントと紹介してきましたがお好みのテントは見つかりましたか?
僕のおすすめはTent-mark DESIGNSのパンダライトです。
僕は赤い方のパンダを使っていますがデザインはまったく同じで重さだけが違うものですが、非常に使いやすく居住性が高いのでどんなキャンプでもマッチすると思います。
どうしても1kg以下でコンパクトなテントがいいという方は「タープ泊」も検討してみてはいかがですか?
↓こちらの記事で詳しく書いていますのでぜひ読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
このブログではキャンプ初心者の「わからない」を優しく解決!をテーマにキャンプ情報を発信しています。もし興味があればぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
それでは!
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