キャンプは自然と遊ぶレジャーです。キャンプ場は山の方にあることが多く天気も変わりやすいので雨が降ってくることって結構ありますよね。
そんな時、使っているテントから雨漏りが・・・なんてことも結構あります。
この記事では自分でできるテントの雨漏り対策を解説しています。誰でもできる簡単な方法なのでぜひチェックしてみてください。
記事を読めばテントの雨漏りを補修するのに必要な道具や知識がわかりますよ。
シームテープと撥水スプレーがあれば大体の場合は対策できますのでチャレンジしてみましょう!
なお本記事で想定しているテントはナイロン・ポリエステルのテントです。TC(ポリコットン)素材のテントには不向きの対策ですし、どちらかというとTC素材のテントは雨漏りよりもカビ対策の方が重要なのでその点も触れていきたいと思います。
テントの雨漏りの原因
テントから雨漏りがする原因は大きく3つ考えられます。
- 縫い目に原因がある
- シーム処理の有無または劣化
- テントに穴が開いている
テント表面のコーティングが劣化して浸水してくるケースもないことはないですが、もうそうなると雨漏りどころの話ではなくなってくるのでここでは除外します。
なので記事では先ほどの3つの原因に絞って対策を解説していきますね。
①と②は重複している部分もありますが、一応それぞれ分けて解説することにします。
対策その①:縫い目に原因がある場合
まずはテントの縫い目に原因があって雨漏りをしているケース。
テントやタープは複数の布を縫い合わせて作られているものが多いと思います。なのでテント・タープには必ずと言っていいほど縫い目が存在します。
テントの金額に関係なく、個体差などによって縫い目が粗くなってしまっていることもあり、空に透かしてみると意外と縫った跡が広がってしまっている部分があったりします。
そういう状態だとそこから水が侵入して雨漏りの原因となっていると考えられますね。
これに対する対策方法はシームテープを貼ることです。
そもそも縫い目には裏側からシームテープが貼ってあるとこがほとんどですが、部分的にシーム処理がされていない箇所もあったりするのでそこから雨漏りするパターンがあります。
なのでこうした場合は一時的に防水テープを内側から貼って応急処置をするのがいいでしょう。
縫い目にシーム処理が施されていない場合は後々処理をした方がいいですが、シームテープとアイロンが必要なのでキャンプ場でできるものではありません。
なのでキャンプ場では防水テープをひとつ持っておくと何かと便利なのでおすすめです。
対策その②:シーム処理の有無または劣化
次はそのシーム処理の有無や劣化によって雨漏りしている場合の対処方法です。
シーム処理がされていないテントの場合、キャンプに出かける前に自分でシーム処理をすることが可能です。シームテープを内側からテントの縫い目を覆うように貼り付けて当て布をした上からアイロンで圧着します。
難しそうに感じるかもしれませんが当て布もしますし慣れれば簡単にできます。
もともとシーム処理がされているテントでも劣化によってシームテープが浮いてきてしまているとそこが雨漏りの原因になることがあります。
そうした場合にはその剥がれてしまったシームテープに当て布をしてもう一度圧着し直してあげると直ります。
透明っぽく見えれば圧着できていて、白っぽいと浮いてしまっているということなので見ればすぐにわかりますよ。
ただシームテープがボロボロと崩れてしまうくらい劣化している場合は貼りなおさないと無理だと思いますのでその場合は新たにシームテープを貼ってあげた方がいいですね。
対策その③:テントの穴に原因がある場合
次は単純にテントに穴が開いてしまっている場合です。
これはもう防水補修テープを貼ることくらいです。下手にテントを縫って直そうとすると余計に酷くしてしまうので大人しく補修テープを貼って直すようにしましょう。
ちょっとカッコ悪いと思うかもしれませんが逆に無骨感が出てベテランキャンパーっぽいですよ。
補修に使うテープはホームセンターでも手に入れることができますが、自分のテントの色にマッチしたものを選びたいという場合はネット(Amazonなど)で探すのもいいかもしれません。
ただネットでもそこまで種類があるわけでもないので絶対自分のテントの色をマッチするものが見つかるというわけではないのでそこだけご了承くださいね。
テントの雨漏りを修理するために必要な道具
ここまで解説してきたテントの雨漏りを自分で直すために必要な道具は以下のとおりです。
- シームテープ
- 防水補修テープ
- フッ素系防水(撥水)スプレー
いずれもホームセンターかAmazonなどのネットで入手することができます。
自分でなんとかなりそうな場合は持っておいてもいいかもしれませんね。ちょっとのことで修理に出すとまあまあな金額がかかりますので雨漏りくらいは自分で直せた方がかなり節約できますのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
シームテープ
まずはシームテープです。
シームテープは半透明の細いものが多く、縫い目の上にアイロンで圧着して貼り付けます。
アイロンは必ず当て布をして温度「中」くらいでプレスしていきます。
ワンポールテントなどは頂上の部分付近が少し難しいですが、慣れれば問題なくできるようになりますのでチャレンジしてみてください。
テントだけでなくタープやレインコートなどにも使うことができるので梅雨時期のキャンプの準備としてあると便利アイテムではありますね。
防水補修テープ
防水補修テープは応急処置に大活躍してくれます。
シームテープはキャンプに行く前の準備で行う対策と考えると、防水補修テープは現場での応急処置と言い換えることができます。
僕は防水補修テープを数十cm分だけロールから切り取って小さくしてファーストエイドキットに忍ばせています。
現場でテントやタープに穴が開いたりした時にこれを使って応急処置に使っています。
このゴリラテープはクリアタイプなので補修した部分がそこまで目立つことはありませんが、別の商品だと黒やシルバーという色が多いので自分の持っているテントの色と合わせて選ぶといいですよ。
クリアも目立たないとは言え反射するので補修してあるというのは見ればわかりますが、それでも下手に縫おうとして余計に穴を広げてしまったりしても怖いので僕は迷わず補修テープを選択します。
フッ素系防水スプレー
最後は一番手軽にできる雨漏り対策かと思います。
もしかしたら革靴などに使っているものがあるかもしれませんが、防水スプレーは雨漏りの有無に関わらず、定期的に使ってあげた方がいいと思います。
使い方は簡単です。ただ均一に吹きかけてよく乾燥させるだけです。
ひとつポイントがあって、防水・撥水スプレーは「フッ素系」のものが理想です。シリコン系のものは通気性が損なわれる可能性があるので結露しやすくなります。
なので防水か撥水かよりも「フッ素系かシリコン系か」で選ぶと間違いがないですよ。
僕はキャンプに持って行ってテントを設営した後に吹きかけることが多いです。さすがに雨が降っているときはやりませんが、晴れていれば絶好のメンテナンス日和ですからね。
僕は以下のものにも使っています。
- テント
- タープ
- レインウェア
- リュック
- トレッキングシューズ
撥水性能が格段に上がって乾かす時間がめちゃくちゃ早くなりますのでおすすめです。
TC(ポリコットン)素材のテントは雨漏りよりもカビ対策が重要
TC(ポリコットン)素材のテントは基本的にシーム処理などはされていません。
理由は雨などの水分を吸収して糸が膨張する性質を利用して防水性能を得ているためです。
防水スプレーなどもかけてしまうと逆に防水性能が落ちるためやめておいた方がいいです。
メーカーも一応はTC素材のテントは雨天時の利用を推奨していませんので、天候が心配ならタープを張ったりして対策するといいですね。
なのでTC素材のテントには基本的に耐水圧などの表記もありません。概ね300mmという耐水圧をもっているというのが一般論ですが、300mmは小雨程度の雨なら平気だよという程度のものです。
僕がよく一緒にキャンプに行く友人はTCテントを使っていますが、まあまあな雨でも問題なく過ごすことが出来ているのでそこまで雨に弱いというわけでもありません。
ただやっぱり乾かすのが大変と言っていて、帰ってからしっかり乾かさないとカビが発生してしまうので、雨漏りよりもカビ対策の方が重要だということですね。
TC素材のテントについてはカビ対策も含めて別の記事で解説していますのでそちらをチェックしてみてください。
まとめ:テントの雨漏り対策は自分でできる
テントの雨漏り対策は十分自分で対応できます。
最後にもう一度まとめますね。
テントの雨漏り対策ポイント
- 縫い目からの雨漏りにはシームテープ
- シームテープの劣化は再度圧着or貼り替え
- 空いた穴は防水補修テープ
いずれもそんなに難しくありませんのでぜひチャレンジしてみてください。
シームテープは若干めんどくさいですが、これがあるのとないのでは雨漏りの度合いがまったく違ってくるので個人的には長く使うテントほどやっておいた方がいいかなと思っています。
キャンプ場での応急処置には防水補修テープがあればたいがいのことには対応できますのでおすすめですよ。
雨漏りの程度がひどくてテントの買い替えも検討しているようでしたらこちらの記事にコスパの良いおすすめのテントを紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログではキャンプ初心者の「わからない」を優しく解決!をテーマに発信しています。
キャンプに関することがもっと知りたいという方はぜひ別の記事もチェックしてみてくださいね。
それでは!
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