- TCテントでキャンプを楽しみたいけど雨で使っても大丈夫?
- TCテントってカビやすいっていうけどカビ対策ってどうすればいいの?
- もしカビちゃったら使えなくなるの?
昨今のキャンプブームで大人気のTC(ポリコットン)素材のテント。
見た目や風合いがかっこよくて使ってみたい人は多いのではないでしょうか。
でもナイロンやポリエステルのテントと違って雨の日の対策やその後のメンテナンスってなんかめんどくさそうだし・・・
と悩んでいる人も多いと思います。
そこで本記事ではTCテントのメリット・デメリットをいろいろな面から比較しつつ雨やカビ・結露の対策を解説していきたいと思います。
記事を読めばTCテントの取り扱いなども十分に知ることができますが、結論から言ってしまうと『乾燥させ切れば大体OK』です。
なにか特別な道具がいるわけでもありませんし、乾かすことさえちゃんとやっていればカビや劣化などはそこまで怖がることはありません。
TCテントは基本的な知識さえあれば手入れや扱いも簡単なのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
雨キャンプの楽しみ方についてはこちらの記事がおすすめです。
TCテントは雨でも使えます【使った後が重要】
TCテントを雨キャンプで使ってもいいのかという疑問については「使えます!」
多分ナイロンやポリエステルのテントと違って耐水性を心配している人も多いですよね。
ご安心ください。TC素材のテントもあらかじめ撥水・防水処理を施してあるテントが多いので本当に格安の無名ブランドのテントでない限りは問題なく雨のキャンプで使うことができます。
実際に僕も使ったことありますし、普段一緒に行く友人もTCテントが大好きで雨でも雪でも使ってます。
なのでTCテントの雨キャンプだってなんの問題もありません。
むしろ問題というか重要なのはTCテントが濡れた後の対応です。
雨でなくとも結露や霜などでテント表面に水分がつくことがあります。これは晴れていても起こりうるので撤収時にしっかりTCテントの表面が乾いているか濡れているのかを確認するようにしてください。
理想は撤収時に完全に乾燥した状態でしまうことができればいいですよね。
少しでも湿っていれば帰った後にしっかり乾燥させなければすぐにカビてしまいます。カビは匂いも気になりますし何より衛生的に気になりますよね。
そうならないための対策として以下に詳しく解説していきます。
TCテントが雨に濡れたらとにかく乾燥させることが大事
まずはなんと言っても「乾燥させ切る」ということです。
この工程で8割方決まると言っても過言ではありません。そして湿気のない場所で保管していればまずカビることはありません。
先ほど書いた通りキャンプの撤収時にTCテントがしっかり乾燥しているかを確認してください。
TCテントはサイズ的に大きいものが多いので家に持って帰った後だと張って乾かすことは難しいので、時間的に余裕があれば先に他のものを片付け、その間にテントは張ったまま乾燥させるのがいいと思います。
風通しよく入り口や裏側をオープンにしておくとより乾燥しやすくなりますよ。タオルなどで表面の水滴や湿気を拭いておくとなおよしです。
こうしてキャンプ場でしっかり乾燥させることができればあとは湿気がない場所に保管するだけでOKです。
しかしながら撤収時も雨が降っていて乾かして帰るのが難しければ持ち帰ってから乾燥させるようにしましょう。
基本的に2日以内に乾かせば問題ないとされています。
なので家に帰っても雨が止んでいなかったら次の日に乾かせばOKということです。天日干しをしてしっかり乾燥させることができればいいですが、住んでいる環境によっては難しいこともあるでしょう。
そんな時は車にかけて干すのもひとつの方法です。
梅雨時期は難しいかもしれませんのでそういった場合は他の素材のテントをチョイスするのもアリですね。
保管する場所は湿気のない場所が理想
TCテントをしっかり乾燥させたら保管は湿気のない場所にしまっておきましょう。
風通しの良いガレージなんかがいいとされていますが、そんな場所ないよという人も多いかと思います。それならクローゼットでも問題ないので湿気取りなどと一緒に保管するといいででしょう。
キャンパーさんによっては小型除湿器を導入して湿気を防いでいる人もいるみたいなので検討の余地はありますね。
自分の住んでいる環境に合わせて保管しておけば大丈夫です。心配なら衣装ケースに乾燥剤と一緒に保管しておけばまず問題ないと思いますよ。
その際は生地の劣化が心配なので防カビ剤ではなく普通の乾燥剤にしてくださいね。
ちなみに僕は廊下のクローゼットにキャンプギア一式を収納していて毎日開けて換気しています。特に乾燥剤などは使っていませんが劣化したことは一度もありません。
TCテントのメンテナンス方法
TCテントが雨でも問題なく使えて、帰ってきた後の処理もわかったところでTCテントの状態を保つためのメンテナンスも解説しておきますね。
メンテナンスとは主に以下のようなものです。
- 撥水・防水加工の維持
- 撥水・防水加工の回復
- クリーニング
キャンプで使ったあとの正しい処理を行なっていても形あるものはいつかは劣化してしまいます。
使っているうちに擦り傷や汚れ、日光の紫外線などで表面の撥水・防水加工が弱くなってしまうことは仕方ありません。
なので自分でできる範囲でこの撥水・防水機能を維持・回復することができるのでその方法を解説と、自分ではちょっと自信ない人向けでプロにお願いする方法を紹介していきますね。
撥水・防水加工の維持
まずは撥水と防水の違いについて軽く触れておきます。
- 撥水
-
撥水とは水を弾く加工のことで、テント表面にコーティングすることで水を弾きやすくなります。なので生地や糸そのものの隙間を埋めてしまうわけではないので通気性を保ちやすいというメリットがあります。
- 防水
-
防水とは水を通さなくする加工のことで、生地や糸の隙間を埋めていくような加工になりますので通気性も失われます。撥水よりも水には強いですが密閉するようなテントなどに使うとテント内の湿気も逃がせなくなりますので注意が必要です。
TCテントはこれらの加工をバランスよくしていくれてあるので通気性を保ったままある程度の防水性能も備わっているというイメージです。
これらの機能が経年劣化によって失われてしまわないようにメンテナンスをした方がいいです。
メンテナンスと言ってもそこまで劣化しれいなければしっかり乾燥させることで十分です。
撥水・防水加工の回復
撥水・防水性能がちょっと落ちてきたなと思ったら「TCテント用の撥水・防水スプレー」を使うといいですよ。
撥水・防水スプレーには大きく分けて2つのタイプがあります。
両者の違いは以下の通り。
- シリコン系
-
表面をコーティングすることで水を通さないようにする性質がある。そのため通気性が損なわれる。
- フッ素系
-
生地や糸単位をコーティングするため通気性を損なうことなく水をはじく性質がある。通気性がある代わりに撥水ではあるが防水ではない。
このようにシリコン系かフッ素系かでその性質が違います。
撥水スプレーと防水スプレーではどこが違うのかという点に関してはメーカーによって使い分けられている傾向が強いため、呼称に関わらずシリコン系かフッ素系で選ぶようにすると間違いがないと思います。
なのでTCテントには撥水(フッ素系)スプレーを使うとTCならではの通気性を保持したまま雨漏り耐性を高めることが出来ると思いますよ。
ロゴスの防水スプレー(フッ素系)は評価が高く、ロゴス自体がTCテントを作っているので信頼性もありますね。
テントのクリーニングサービスを使う
劣化の程度が激しく、撥水・防水スプレーではちょっと心もとないという場合には素直にプロにお願いするという手もあります。
テントのクリーニングサービスを活用するのがおすすめです。
テントクリーニングの業者さんはいくつかありますが、いずれも店舗までいかなくても配送サービスで完結しますので非常に便利です。
住んでいる地域によって選べばいいかと思います。
本記事ではおすすめのテントクリーニングサービスを以下に紹介します。
テントはもちろんいろいろなものをクリーニングしてくれる信頼できるサービスです。
ぜひチェックしてみてくださいね。
TCテントがカビてしまったら
ここまでの対策をしてきてもカビてしまうことはあります。
ご安心ください。カビも自分で処理することが出来ます。
テントのカビを取るには以下の方法があります。
- 中性洗剤で拭き取る
- 酸素系漂白剤で拭き取る
- クリーニングサービスのオプションを使う
上から順に試してみてください。
中性洗剤で拭き取ることができれば一番コストを抑えることができますから。
中性洗剤で拭き取る
中性洗剤は普通の台所洗剤で問題ありません。
タオルなどに含ませてカビを拭き取りよくすすぎます。ただ中性洗剤にカビを殺菌する効果はありませんので、すすいだ後は普段の手入れと同じようにしっかり乾燥させてカビが発生しないようにしましょう。
酸素系漂白剤で拭き取る
中性洗剤で落ちなかったら酸素系漂白剤を使ってみてください。
間違っても塩素系の漂白剤を使わないように注意してください。塩素系のものはテントの生地にもダメージを与える可能性があるので、必ず酸素系を選ぶようにしましょう。
酸素系も希釈して使うのがよくて、塩素系よりは漂白する力は落ちますがそれでも漂白剤には変わりありませんので一応端っこの方でテストをしてから使うようにしましょう。
クリーニングサービスのオプションを使う
もしこれらの対応が難しいなと思ったらプロにお願いするのもひとつの方法です。宅配クリーニングのサービスはいくつかありますが、いずれも集荷・配送は無料で行なってくれます。
カビ落としはもちろん汚れもしっかり落としてくれますし撥水処理などもあります。
またテントの他にも寝袋や衣類なども一緒にお願いできちゃいますのでシーズンオフのタイミングでまとめてお願いするのもいいかもしれませんね。
まとめ:TCテントも雨でガンガン使おう
結論としてはTCテントだって問題なく雨キャンプで使うことが出来ます。
使った後でしっかり乾燥させるというのはTCテントに限らずナイロン・ポリエステルのテントだって同じですし、乾きやすさの違いだけです。
なのでTCテントだからと言って天候を気にして神経質になるよりもガンガン使ってキャンプを楽しんだ方が幸せになれると思いますよ。
キャンプをしていくとやっぱりTC素材のテントや軍幕が欲しくなるというのはもうしょうがないことなんです。
だってサイトの雰囲気もめっちゃ良くなりますし夏は涼しく冬は暖かいなんて最高じゃないですか。
ちょっとだけ手間はかかるけどそれもキャンプの楽しみのひとつと考えればメンテナンスも楽しくなりますよ。
以下の記事でもTCテントはどうしてもはずせない人気のテントなのでぜひチェックしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログ「TAKECAMP(テイクキャンプ)」ではキャンプ初心者の「わからない」を優しく解決!をテーマにキャンプ情報を発信しています。
ぜひ他の記事も読んでみてくださいね!
それでは!
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