キャンプ場のルールやマナーについては比較的守られてはいるものの、中にはとんでもないマナー違反をやってしまっているケースも少なくありません。
特に初心者さんは知らず知らずのうちにマナー違反をしてしまっていることもあります。
この記事ではどこのキャンプ場でも共通しているルールやマナーを解説しています。
記事を読むことでキャンプ場での正しいマナーが分かりますのでどこのキャンプ場でもビクビクせずにキャンプを楽しむことが出来るようになりますよ。
ぜひ良識あるキャンパーとしてキャンプを楽しんでくださいね。
キャンプ場のルールとマナーとは
キャンプ場を利用するにあたってのルールとマナーについては大きく以下のものがあると考えらえます。
- キャンプ場で決められたルール
- 他のキャンパーさんの迷惑となる行為
キャンプ場で決めらえれたルールというのは文字通り管理しているオーナーさんや企業が決めた施設の利用方法や決まり事のことです。
予約方法や料金、支払い方法などからチェックイン・チェックアウトの時間など、守らなければならない最低限のルールなので、利用するにあたってはチェックインのときに利用規約への同意が求められるケースも多いのではないでしょうか。
それに対して「他のキャンパーさんの迷惑となる行為」というのがいわゆるマナーと言われる項目です。
ルールブックには記載されてはいないけど常識的に考えたらダメだよねと言われる範囲がマナーと考えてしっかり守りましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
キャンプ場で決められたルールを守る
多くのキャンプ場では以下の点がルールに明記されていることが多いです。
- チェックイン・チェックアウトの時間
- ゴミに関すること
- ペットに関すること
- 焚火のルール
- 緊急時の対応
これらはキャンプ場を利用する人全員が守らなければならないルールです。
チェックインのときに同意書にサインなどを求められるキャンプ場もありますが、今はキャンプブームで対応しきれずにネット予約でクレジットカード決済も多くなっているため、キャンプ場では最低限のやり取りしかないケースも増えています。
そのため知らず知らずのうちにルールを守れていないキャンパーも増えているようなので、一つひとつ解説していきます。
チェックイン・チェックアウトの時間を守ろう
基本中の基本ですが意外とルーズになりがちなのがこの時間を守るという点です。
あるあるですが「キャンプ場に行く前に食材の調達でスーパーなどに寄ったりすると案外時間を忘れて買い物をしてしまって間に合わない・・・」というケース。
チェックインの時間はある程度余裕をもって設定されていると思いますが、〇時までとなっている場合は必ずその時間までにチェックインするようにしてください。
というのも管理人または受付担当のスタッフさんが常駐していないキャンプ場などはチェックインの時間に合わせて集金などの対応をするケースもあるのでその時間に利用者が来ないとなると困ってしまいます。
なのでどうしても遅れてしまいそうな場合には必ずキャンプ場に連絡をするようにしましょう。
ゴミに関するルール
これも必ず設定されているルールで、キャンプ場ごとに対応が異なるので必ずチェックしてください。
基本的にはゴミは持ち帰ってくださいというところが多いと思いますが、中には有料で引き取りますといったケースもあります。
その際に「〇リットルまで」など細かいルールもあることが多いのでしっかり把握しておく必要があります。
ゴミの袋まで指定されている場合もあるのでチェックインの時にしっかり確認するようにしたいですね。
間違ってもサイト内や炭捨て場などにゴミを捨てるようなことはしないでくださいね。
ペットに関するルール
近年ではペットと一緒にキャンプができるキャンプ場も増えてきてはいますがまだまだ少ないのが実情のようです。
そのため「ペット禁止」のキャンプ場も少なくありません。
ペットと一緒にキャンプを楽しみたい人は事前にそのキャンプ場がペットを連れて行ってもいいかどうかを確認したうえで予約をするようにしましょう。
ペットOKのキャンプ場に関しても細かいルールがあるところがほとんどです。
- マナーベルト着用
- 発情期の場合は控える
- 予防接種は必ず接種
- 排泄物の管理
- 指定場所以外での給餌
など、キャンプ場に明記されている項目についてはしっかり把握したうえで利用するようにしましょう。
焚火のルール
焚火に関するルールも必ずあります。
多いのが「直火禁止」というルールですね。
最近では直火ができるというのをウリにしているキャンプ場も増えていますが、利用者の多いところでは基本的には禁止しているキャンプ場が多いと思います。
また焚火シート・マットを使うように設定されているところも多いので焚火台だけでなく焚火シート・マットも必要かどうかをしっかり確認しましょう。
直火がOKの場合でも「灰になるまで燃やしきる」、「燃え残った炭は持ち帰る・もしくは炭捨て場に捨てる」など記載されているルールに従ってください。
意外に見落としがちなのが「風の強い日は焚火を控えてください」などのルールで、キャンプに来た以上は絶対に焚火を楽しみたいという気持ちは痛いほど分かりますが危険かもと思われる日はぐっと我慢してルールに従うようにしましょう。
焚火についてのマニュアル記事もありますのでぜひ読んでみてください。
緊急時の対応
緊急時の対応については命に関わる可能性があるためしっかり把握しておくようにしたいですね。
キャンプ場によっては管理人やスタッフが対応してくれたりするかもしれませんが、僕の経験上そういったところはまだまだ少なく、多くの場合は自分でどうにかできるようにしておく必要があります。
あらゆる危険を想定しておくことはこれから先、キャンプ場以外の場所で野営をするときにも役立ちますので一つひとつ知っていきましょう。
一番よくあるのが天候悪化によるキャンプの中断です。
山に近いキャンプ場では天気が変わりやすく急な雨や雷がよく発生します。雨くらいならしのげても雷は万が一の場合にはどうにもなりません。
キャンプ場によっては管理人が夕方以降不在になるところも珍しくありませんので避難経路や避難場所の確認、ない場合はすぐに車に避難するなどの行動を決めておくことで慌てることなく動くことが出来ます。
バイクや徒歩で来た場合などは高い木や電柱などから4m以上離れた場所、かつ自分から木や電柱のてっぺんが45度以内になるように姿勢を低くして待機し、雷が通り過ぎたら近くの建物などに避難するようにしたいですね。
他には毒蛇や毒虫に襲われた場合や食中毒など、体調に支障をきたした際は速やかに近くの病院へ行くようにしてください。
必要であれば救急車の要請ができるように管理棟や自分の持っている携帯電話で連絡ができるようにしましょう。
せっかくの楽しいキャンプです。こういったときの対応はスムーズにできるようにしておくことで安全なキャンプができるようになります。
他のキャンパーさんの迷惑となる行為はしない
ルールに明記されているものもありますが、以下の点はどちらかというとマナーと言われる項目なので各自が意識して、キャンプ場を利用するキャンパーみんなが気持ちよく過ごせるようにしたいですね。
- 水場・炊事場の使い方
- トイレの使い方
- 騒音と明かり
- においに関すること
これらの点は注意書きに書かれている場合も多いですが、意外と守れていない場面も見かけます。
ただ守れていない人も悪気があるわけではなく、キャンプの経験が浅く慣れていないだけというケースもあると思うのでこれらの点も丁寧に解説しますね。
水場・炊事場の使い方
キャンプ場によっては今日は〇番の炊事場をご利用くださいねと声をかけてくれるところもありますがそうでない場合も多いです。
また僕もたまに行くところで山の奥にあるブッシュクラフト寄りのキャンプ場などではトイレで手を洗う目的のためにタンクを用意しているだけで、飲み水は自分で持ってきてくださいというキャンプ場もあります。
なので事前にそうした情報を確認しておくことでマナー違反を避けることが出来ます。
また多いのが使った食器やクッカーをキャンプ場できれいに洗って持ち帰ろうとするケースです。
厳密に禁止されているわけではありませんし、ほかに使っている人がいないのでついつい丁寧に洗ってしまいがちですが、実は遠くから他の人が使い終わるのを待っているキャンパーもいるかもしれません。
一人が長時間使ってしまうとそれが積もり積もって使える人が減ってしまうということも考えられますので食器やクッカーを洗うのも最低限にとどめて本格的に洗うのは帰ってからにしたいですね。
トイレの使い方
これも水場・炊事場の使い方に似ていますが、まず基本的にはきれいに使いましょう。
キャンプ場は靴についた土が結構厄介で急いでいるときなんかは気にせずトイレに入ってしまうこともあります。
そうすると靴についた土がトイレに散乱してどんどん汚れてしまうのでトイレに入る前にしっかり靴の汚れを落として利用するようにしましょう。
またトイレットペーパーも出来れば持参した方がいいと思います。
僕は結構な確率でトイレにはいったらトイレットペーパーがなかったという経験があります。仮設トイレなんかだと予備のペーパーもなかったりするので危うく大事故に・・・。
なので自分の名誉を守るためにもトイレットペーパーは絶対に持って行くようにしたいアイテムですね。
騒音と明かり
キャンプで遭遇する迷惑キャンパーに多いのがこのマナー違反です。
グルキャンでお酒を飲んだりするとついつい楽しさのあまり声が大きくなってしまうことは誰でもあると思います。
まだ夕方や20時前くらいの時間帯ならいいかもしれませんが、あまり遅い時間帯だとゆっくりしたい人も多いと思いますのであまり大きな声や音を出さないようにしたいですね。
基本的に静かにゆっくりしたいからキャンプをするという人も多いので、隣の人と近い場所でテントを張っているときは日中でも配慮するようにしましょう。
僕が経験した例だと真夜中に薪割りをやり始めたキャンパーがいましたが絶対にやめましょう。
また音を立てなくても必要以上に明るい照明も嫌がられるかもしれません。
特にサイト同士が近い場合、周りのキャンパーが焚火を消したりしたタイミングでは照明を小さくするなどの配慮をしましょう。
においに関すること
これはあまりいないかもしれませんが、においの強い食べ物を持ってきたりするのもマナーとしては良くないかもしれません。
僕の中で絶対だめだろうと思うのが七輪でくさやを焼くことです。
そんなやつおらんやろ(笑)
くさやというのは干物の一種で強烈なにおいを発する食べ物で僕はめちゃくちゃ好きなんですがやっぱり家でしかできませんね。
家でも隣の人に気を使うくらいですからキャンプ場ではできません。
くさやくらいにおいの出る食べ物は他にはあまりありませんが、にしんの缶詰やドリアンなども該当しますのでいたずらドッキリ目的でも絶対にやめましょう。
まとめ:キャンプはルールとマナーを守って楽しみましょう
結論もなにもごくごく当たり前のことでキャンプに限らずルールとマナーを守るというのはとても大切なことです。
キャンプ場などでは意識しなくともルール・マナーを逸脱した行為はあまりしないと思いますが、公園や海などでBBQや野営をするときは管理人もいませんしちょっとくらいいいでしょとゴミを捨ててしまったり直火で焚火をしてしまったりとルール・マナーが守られていないケースも増えています。
近年のキャンプブームによってその数も急増しており、結果的にキャンプ禁止につながってしまします。そうなると困るのはちゃんとルールやマナーを守ってキャンプを楽しんでいる人たちですよね。
キャンプをたしなむ者として「来た時よりも美しく」を意識してルール・マナーをしっかり守っていきたいですね。
最後まで読んでいいただきありがとうございました。このブログではキャンプ初心者の「わからない」をやさしく解決することをテーマにキャンプ情報を発信しています。
他にも記事を書いていますのでぜひ読んでみてくださいね。
キャンプ初心者の方はこちらの記事がおすすめです。
それではまた別の記事で!
コメント
コメント一覧 (2件)
ハウスルールって、経営側が勝手に決めただけ。守る義務は無い…って思われがちですが、実は法的強制力もあるんですよね。
ただ、どこも客商売だからソコまで持ち出さないだけで…
まぁそれ以前に、マナーって「自分がされて嫌な事をしない」ってところが根っこなので、しっかりと勉強して守りたいなって思います(^^)
コメントありがとうございます!
おっしゃる通りですね^^
無料のキャンプ場や河川敷などでは特にモラル・マナー違反が多いように感じます。ちゃんとしているキャンパーさんの憩いの場がどんどん減ってしまうのは悲しいですね。
僕も引き続き襟を正していきたいと思います。