キャンプで使うケトルで人気が高いのがトランギアのケトル。
その無骨なビジュアルが焚火と相性が良くてお湯を沸かすことしかできないのになぜか持っていってしまうアイテムです。
僕も数年前までは「ケトルはお湯しか沸かせないから必要ない」と思っていました。
が、
トランギアのケトル0.6Lを使ってから考えが540度変わりました。
そう、一回転半もしちゃいました。
この記事ではトランギアのケトル0.6Lのレビューをしつつケトルの便利な使い方などを紹介していきます。
記事を読めばトランギアケトル0.6Lのメリットやデメリットを含めてキャンプにあると便利なケトルの魅力を知ることが出来ます。
トランギアケトル0.6Lの概要
サイズ:13.5cm × 7.5cm(高)
重量:140g
素材:アルミ無垢
容量:0.6L
トランギアはケトル以外のクッカーも基本的にはアルミ製となっていてその品質も高いことから熱伝導率が高いことで知られています。
熱伝導率が高いということはお湯が沸く時間も早く燃料を節約できるということでもありますよね。
焚火だけでなくアルコールストーブでお湯を沸かす際にも少ない燃料でお湯を沸かすことが出来れば助かる場面も多いと思います。
また、アルミはステンレスや鉄よりも軽いのでバックパックキャンプでも重宝する素材ですよね。
色々なラインナップがある
僕が持っているのは0.6Lのタイプですがケトルのサイズは以下の種類があります。
- 0.6L
- 0.9L
- 1.4L
さらに上記にはそれぞれ蓋のノブが樹脂のタイプとステンレスのタイプがあります。
ステンレスノブタイプは焚火などに直接ケトルを置いて使えるようにノブを樹脂からステンレスにしたものですが樹脂ノブでも問題なく焚火で使っているキャンパーさんは多いのでそこまで気にする必要はないと思います。
それよりもお湯の容量で選ぶようにしましょう。
僕は基本的にソロで使うので0.6Lを選びました。一人ならカップラーメンを作ったり、コーヒー2杯くらいのお湯を沸かすことが出来ますからね。
あと最近は取っ手が横について取り外しも可能なタイプも発売されましたがそっちはまたの機会にレビューしたいなと思います。
お湯を沸かすだけ?否、重要な役割がある
さてケトルの役割についても自分なりの考えを書いてみたいと思います。
冒頭に書いた
- ケトルって必要?
- お湯を沸かすだけじゃん・・・
- クッカーでもお湯は沸かせるよね
このご意見。
その通りなんですよ。でも考えてみてください。
オイルランタンって暗いですしLEDランタンの方がコンパクトで明るいですよね?
夏に焚火なんかしなくても良くないですか?
でも持って行くんですよね?
つまりそういうことです。
は?
いやすいません。理屈ではないということなんです。
キャンプギアには「ロマン枠」というジャンルがありますが、このケトルも半分はその枠だと思います。
オイルランタンなどに代表されるロマン枠とは合理的に考えれば他に適したギアがあるにも関わらずなぜか持って行きたくなるギアのことです。
ご納得していただけましたか?
もちろんロマンだけで無駄な買い物できるかい!という人もいらっしゃるかと思います。
次に機能的なメリットについても解説していきたいと思いますのでもう少しだけお付き合いください。
トランギアケトルを使うメリット・デメリット
気分的に良いだけでなく、機能面でももちろんメリットがあります。以下にメリット・デメリットを比較してみましょう。
メリット
- 軽量コンパクト
- 効率的いお湯が沸かせる
- 雰囲気がとても良い
まずはメリットですがアルミでできているので軽量です。そして0.6Lという絶妙なサイズはクッカーの中にも収まってしまうコンパクトさで、僕もクッカーの中にスタッキングしています。
こんな感じでケトルの中にさらにエバニューのアルコールストーブやカトラリーなんかを収納することができますよ。
さらにトランギアのケトルは取っ手に工夫があり、ストッパー機構によって取っ手を立てたままで固定することが出来ます。
これによりお湯を注いでテーブルなどに置く際に取っ手がそのまま立っているので、次に使う際に熱くなったケトル本体に触れる危険がないというのが良いですよね。
また取っ手の形状がホームベースを逆さにしたような形になっているのでロープワークなどで吊るして使うときも斜めになったりしないので使いやすいですね。
蓋も垂直くらいまで傾けてやっと外れるような仕組みになっているのでお湯を注ぎながら蓋をおさえる必要はありません。これ地味に便利です。
あとは先ほども少し解説しましたが、底面が広いので火が当たる面積が広く効率よくお湯が沸かせるという点が一番のメリットだと思います。
機能的な面以外にもサイトの雰囲気を彩るアクセントにもなりますし、ブッシュクラフト系のキャンパーさんはケトルでコーヒーを淹れて飲む姿が渋くてかっこいいです。もうそれだけでこのケトルを使う価値があると個人的には思っていますね。
デメリット
- 料理に使いにくい
- 衝撃に弱い
もちろんメリットだけではありません。
ケトルはその見た目の通り中に食材を入れて炒めたり焼いたりといった調理はできません。この後解説しますが、いいとこペンネを茹でて湯切りをするくらいです。
なので他のクッカーのように一台二役といった使い方はできないので荷物が増えるだけというイメージはどうしてもありますね。
またステンレスや鉄よりも衝撃に弱いという点もあります。アルミなので仕方ありませんがその分熱伝導率が高く軽量というメリットがあるのでこれはどちらを優先するかですね。
どんな素材でもメリット・デメリットはありますので最終的には好みかなと。
トランギアのケトルでできるお湯を沸かす以外のこと
トランギアケトルはお湯を沸かすことしかできないかというとそんなことはありません。
アイデア次第では色々な使い方ができると思います。僕が実際にやったことのある使い方は以下のとおり。
- 熱燗
- フィールドコーヒー
- パスタ(ペンネ)を茹でて湯切りする
はい熱燗最高です。蓋を開けると口が割と広いし、取っ手の高さも結構あるので吊るしていても普通のコップくらいならイン出来ちゃいます。
最近では生原酒など缶で売っているものもありますので熱燗には最適ですよね。
ワンカップなんかも普通に入っちゃいますので僕はいつもワンカップを熱燗にして飲んでいます。
とっくりを使いたい場合は取っ手を倒して使えば問題なく温めることが出来ますよ。
あとはこれがやりたくてケトルを使う人も多いのではないかと思いますが、フィールドコーヒーを楽しむという使い方です。
フィールドコーヒーは北欧式コーヒーなど色々な呼び名がありますが、要はケトルに直接挽いた豆を投入して煮立てて飲むコーヒーのことです。
ドリッパーやペーパーは使わず煮立てて豆がケトルの底に沈むまで待ってから少しずつカップに注ぐやり方が一般的です。
濃い目のコーヒーが好きな人にはたまらない飲み方ですよ。
その際クッカーなどでは少しずつ注ぐということが出来ません。ほぼほぼこぼれます。
当たり前ですがケトルなら注ぎ口があるおかげでこぼすことなく少量注ぐということが出来ますね。
あとはペンネやマカロニなどのパスタならケトルで茹でてそのままお湯を捨てることができるので便利です。
外国のYouTuberがやっていて真似しました(笑)
これもクッカーでやればいいんですがケトルでやることにロマンがあるんですよね。
パスタは正直どっちでもいいですがフィールドコーヒーはぜひやってみてほしいですね。
まとめ:トランギアケトルは実用的かつロマン枠
記事の結論としてはトランギアケトルを使うというのは半分はロマンですがもう半分はやっぱり実用的だから。
お湯を沸かすだけと言いますが、お湯さえ沸かせればなんとかなるのもキャンプです。
むしろクッカーを使いながらお湯を沸かしたいときは意外に多いです。料理を作った後、クッカーでお湯を沸かしてコーヒーを飲みたい場合はクッカーを洗わなければなりません。
キャンプ場でも水は節約したいケースが多いと思いますのでケトルがあれば少量のお湯をすぐに沸かうこともできますし余ったお湯でクッカーなどを洗えば汚れも落ちやすいというメリットもありますね。
この機会にぜひトランギアのケトルを使ってみてはいかがですかね。
僕はもう手放せません。デイキャンプやハイキングにもアルコールストーブと一緒に持って行けば山頂でカップ麺やコーヒーを楽しむこともできますからね。
トランギアのケトルと相性がいいクッカーはこちらの記事でまとめてありますのでよかったら読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログではキャンプ初心者の「わからない」を優しく解決!をテーマに発信しています。
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それでは!
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しく拝見してます^ ^♪
トランギアケトルかっこいいんですよね!
いつかこれ買って、ナイフで蓋開けるのが夢です笑
あと焚き火でススだらけにして、フィールドコーヒー入れるのもカッコいいですね…
コメントありがとうございます!
ナイフで蓋を開けるのは意味もなくやるやつですね。
僕も沸騰しているのわかってて開けてますw