近年、台風や大雨の影響で避難警報を目にする機会が増えてきましたよね。
僕も静岡県に住んでいて、さらには近くに狩野川があったりするので割と災害への意識は高い方だと思います。
実際に大雨の影響で自宅の近くまで浸水し、近くの小学校に地域の方と非難した経験もあります。
幸い泊まるようなことはありませんでしたが、仮に泊りが必要な避難をするなら絶対に必要だと思ったものもありました。
そこで本記事ではキャンパーでもある僕が普段使っていたり、災害時のために用意していたりする避難生活などでも使えるキャンプ道具の紹介を交えて、いざというときのために記事にまとめておきたいと思います。
記事では普段から使えてキャンプや災害時でも役立つギアを紹介していきますのでぜひ最後まで読んでみてください。
記事を読むだけで少しでも冷静かつ安心した対策ができるようになると思いますよ。
TAKECAMP(テイクキャンプ)管理人:タク
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災害時・停電時・避難生活でも使えるキャンプ道具を選ぶポイント
災害や停電などによる避難生活でも使えるキャンプ道具を選ぶポイントを挙げると
- 多機能性
- 携帯性
- 耐久性と防水性
がポイントになります。
一時的な用途であれば家庭にある大抵のものが役に立つはずですが、一晩明かさなければならない場合や一定期間の避難が必要な場合は重要なポイントになります。
避難といっても自宅に滞在できるのであれば水と食料もある程度は用意があると思いますので、ここでは多少の移動を必要とする場合を想定して解説していきたいと思います。
多機能性
まずは「多機能性」です。
多機能性とは一つの道具で複数の使い方ができることを言います。
例えば防災ラジオのようにラジオとライトが一つになっていたり、マルチツール(十徳ナイフ)のように一つでいろいろな用途に使えるもののことです。
避難場所に移動しなければならない場合、あまり多くの荷物を持っていくと邪魔になったりそもそも必要なものをすべて持っていくことができなくなってしまいます。
そこで一石二鳥な道具を厳選することでいろいろな場面に応じた道具を持っていくことができるというわけです。
携帯性
そして「携帯性」。
ポイントは軽量コンパクトな道具がおすすめで、とにかくリュックに入れても重くならずかさばらないということが求められます。
家族で避難する場合は分担してある程度の道具を持っていくこともできるかもしれませんが、それでも軽い方が歩きやすく移動も早くできます。
いくら絶対に必要と思っても持っていくことができなければ使えませんので出来るだけ軽量で持っていきやすいサイズのものを厳選したほうがいいでしょう。
よくあるパターンでは災害時には絶対に水が必要だと言って、自宅に2リットルの水を何本も保管してある場合があると思いますが、実際にリュックに入れてみてください。かなりの重量になります。
例え一人1本だとしても3人分なら6リットルです。6キロですよ。
他のものも持っていきたい場合、一人ではかなり大変な思いをすることになります。
なので重量というのは意外と盲点になっているポイントなのでせめて1リットルか500mlのペットボトルを用意しておく方が良いと思います。
500mlのペットボトルなら携帯浄水器を取り付けて飲料水を即席で作ることも可能なのでぜひ後半のアイテムもチェックしてみてください。
耐久性と防水性
最後に「耐久性と防水性」も重要です。
屋内避難ならそこまで気にすることもないと思いますが、それでも長期保存ができなければ災害対策としては不安です。
いつ使うかわからないまま数年が経ち、いざ使おうとしたら期限が切れていたということもかなりあります。
実際にうちに保存してあった飲料水も保存期限が切れていたのですべて捨てる羽目に・・・。
食料・飲料以外にも作りがしっかりしたものが望ましく、ハードな環境で使っても問題ないかなどある程度の強度があるかどうか、また屋外で使うことを想定して防水機能が備わっているかなどもチェックしておきたいポイントです。
キャンプ道具ならその点もしっかり考慮されているものがほとんどなので非常時にもぴったりというわけです。
災害時に最も必要な3つのこと
災害時・停電時で使えるキャンプ道具を選ぶポイントがわかったら次に最低限必要なものもピックアップしておきたいと思います。
- 水の確保
- 食料の確保
- 情報を得る手段
いざというとき、これさえあればなんとか急場をしのぐことができます。
①:水の確保:キャンプ道具で飲料水を手軽に確保
まずは何といっても最優先は「水の確保」です。
最悪水さえあれば3日間は生き延びることができます。
さらにカップ麺やお米などを食べるためにも絶対に使うのも水です。
他にも傷を洗い流したり赤ちゃんのミルクを作ったり体を拭いたりと様々なシーンで使うことになります。
なので何よりもまずは「水を確保する」ということを優先して考えておきましょう。
そこで使えるのがキャンプ道具としても人気の高い携帯浄水器です。
実際に逃げる人数に必要な分の水を避難の時に運ぶのはかなり無理がありますので、基本的には携帯浄水器を使って飲料水を作ることを想定しておきたいです。
ここでは「ソーヤー」という商品を紹介しますが、これはキャンパーや登山者に人気が高く、重たい水を現地調達したいという人はかなりの方が使っているのではないでしょうか。
ソーヤー(Sawyer Products)は、1984年にアメリカで設立された企業で、特に携帯用浄水器や防虫対策製品で知られています。同社はアウトドアや災害対策向けの高性能な製品を提供しており、浄水器は細菌や微生物を99.99999%まで除去できる0.1ミクロンのフィルター技術を採用しています。ソーヤーの製品は、軽量で持ち運びやすく、多くのキャンパーや緊急時の備蓄品として選ばれています。
これなら軽量コンパクトですしリュックのポケットにも忍ばせておけるのでかなりおすすめです。
川や池の水はもちろん泥水でも綺麗な水にしてくれる優れもので、メンテナンスも簡単なのでかなり評価が高いです。
ペットボトルに装着して使える点もポイント高いですよ。
浄水器もいいけどやっぱりちゃんとした水も欲しいという場合、災害備蓄用として販売されている保存用の水なら5年以上は持ちますので備えておくといいでしょう。
持ち出すことを考えると500mlから1ℓのものがおすすめです。
紹介した水は硬度0の軟水で赤ちゃんの粉ミルクにも安心して使えるものです。
400mlとありますが500ml充填されていて、10年後にも400mlはありますよという意味で400ml表示とのこと。
②:食料の確保:調理器具で温かい食事を手軽に作る
次に「食料の確保」です。
水さえあればとは言いましたが、それは最低限生き延びるためにというもので、実際は食べなければ体力も回復しませんし精神的にもかなりきついです。
一泊のキャンプに行った時でさえ、食料を忘れたらと考えるととてもじゃないですが耐えられませんよね。
非常時なので贅沢は言えませんがせめてカップ麺やお米くらいは持っておきたいです。
カップ麺ならお湯を沸かしさえすれば食べることができますし、移動するにも軽量なのでおすすめです。
あとは登山用の食事もおすすめで、今のものは味もかなり良くなっているので一度試してみて欲しいです。
Amazonで「登山飯」と検索すればいくらでも出てきます。個人的には西尾食品のものが好みでいろいろな種類が出ているので選ぶのに困ります(笑)
キャンプでも楽をしたいときに使うことがありますが、自分で作るよりもおいしいのでちょっと何とも言えない気分になります。
尾西食品株式会社は、日本で初めて「アルファ米」を開発した企業で、主に長期保存可能な非常食や災害対策用の食料を製造・販売しています。アルファ米は、炊いたご飯を乾燥させたもので、水やお湯を加えるだけで食べられるため、災害時やアウトドアで非常に便利です。製品は5年間の保存が可能で、災害時の備蓄食料として人気があります。また、尾西食品はハラル認証やアレルギー対応商品も提供しており、多様なニーズに応えています
実際はお湯を沸かすためにクッカー類も必要になりますが、キャンプ道具には様々なクッカー(調理なべ)があります。
軽量コンパクトなもので言えばメスティンや山クッカーなどがあり、僕のおすすめはユニフレームの角型山クッカーです。
理由は焦げ付き防止加工が施されているのもポイント高いですが、角型なので袋麺もそのまま調理することができます。
あとはそれぞれにふたがあるのでちょっとした保存にも便利です。
これさえあれば焼く・炒める・煮る・ゆでる全部できます。
他にもおすすめのクッカーを紹介している記事もあるのでいろいろチェックしてみてください。
③:情報を得る手段:停電時に情報を確保するための道具
災害時に重要な「情報を得る手段」についても触れておきたいと思います。
いざというとき、高確率で停電しているはずです。
局地的なものであればまだスマホは使えると思いますが、大規模なものになるとスマホも使えないという事態になりかねません。
そんな時に必要になるのが「ラジオ」です。
ラジオは災害に強いと言われてきましたがそれは現代でも変わっておらず有効な情報収集のツールです。
僕も常にポケットラジオを携帯していますし、自宅にもこのパナソニックの電池式のものを2台常備しています。
防災ラジオと考えると手回し充電ができるものがいいと思うかもしれませんが、パナソニックやソニー、オームといった日本製が安定した受信ができますのでおすすめです。
お守り代わりにあると便利な安心グッズ
あと最優先で備えておくものではありませんが、あると安心なお守り代わりになるようなアイテムもあります。
- マルチツール
- ヘッドライト
- ファーストエイドキット
- エマージェンシーシート
これらのアイテムはキャンプでもよく使われているものです。
マルチツール
マルチツールは一つあるといろいろな用途で使うことができます。
サイズや機能もいろいろ選べてちょっとしたときに使うことができます。
僕のおすすめはペンチがついているタイプで、熱いものをつかんだり缶詰を開けたりと避難時でも役に立つこと間違いなしです。
マルチツールといえばレザーマンです。
おすすめははさみがついているタイプで、いろいろな用途にこれ一つあればOKです。
ちょっと高いですが、安物で使い物にならないよりは安心ですし25年保証という点がポイント高いです。
ヘッドライト
また当たり前ですが夜になると暗くなります。照明が整っている場所なら問題ありませんが、そうでない場合、明かりがないと何もできません。
そんなときヘッドライトがあれば手元を照らすことができますし両手が空くので作業もしやすいです。
僕もキャンプのときにはランタンのほかにヘッドライトで手元を照らすことが多いのでリュックのポケットに忍ばせています。
災害時には充電式よりも電池式のものがおすすめです。
ジェントスはヘッドライトメーカーとしてはかなり信頼度の高いブランドなのでいろいろなサイズ・光量から選ぶことができますし意外と安いのでおすすめです。
ファーストエイドキット
ファーストエイドキットは絆創膏や軟膏などを入れておくと切り傷や擦り傷に対応できますし、頭痛薬や下痢止めなんかも入れておくといいでしょう。
いろいろなものがありますが、購入した場合は一度中身を確認して過不足がないか必ず確認するようにしましょう。
僕的には軟膏(抗ヒスタミン・ステロイド剤)は必ず入れるようにしています。毒虫に刺されたときに塗布すると痛みやかゆみが軽減するのでおすすめです。
エマージェンシーシート
エマージェンシーシートは寒いときに体を寒さから守ってくれたりちょっとした雨も防ぐことができるのでポケットに忍ばせておきたいアイテムです。
SOLにはほかにもエスケープヴィヴィという寝袋タイプのものもありますが、非常時ということを考えるとこちらの方が安いですし使いやすいのでおすすめです。
停電や避難生活に役立つキャンプ道具
ここからは停電時や自宅で避難する場合に使えるキャンプ道具を紹介していきます。
- ポータブル電源
- ガス調理器具
- 簡易トイレ
これらのものは最優先で用意するものではありませんが、キャンプ道具としても割と使われていて避難生活でもあると非常に心強いアイテムです。
ポータブル電源
最近ではかなり浸透してきた「ポータブル電源」。
大きさや容量もいろいろなものがあり、どれを選んだら良いか迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。
キャンプや避難生活でも期間と人数によって大きく違ってきますが簡単に目安をまとめてみました。
- 日帰りキャンプやBBQなど:500Wh
- 1泊のキャンプや夜釣り:700Wh~1000Wh
- 2泊以上のキャンプ及び災害時:1000Wh以上
ポータブル電源を選ぶポイントとしては
- 容量
- 出力(W)
がありますが容量が大きいものは比例して出力も高いものが多いので一つの目安となります。
ドライヤーやケトルなどを使う場合は高出力が必要になりますので、使うアイテムの出力をしっかり把握しておくといいでしょう。
ポータブル電源にはソーラーパネルが使えるものもあり、長期の使用を想定するなら間違いなくあったほうがいいと思います。
停電時はポータブル電源に充電することもできませんからね。
ガス調理器具
次に「ガス調理器具」です。
ポータブル電源でIHクッキングヒーターを使うのもアリですが、そのためにポータブル電源の容量を大幅に使ってしまうことになります。
必要な容量・出力も大きくなるので調理にはガスで使えるものを用意しておいたほうがいいと思います。
キャンプ道具にはシングルバーナーと呼ばれるCB缶やOD缶で使うことができる調理用バーナーがたくさんあります。
僕はSOTOのST-310やイワタニのシングルバーナーを持っていますが、安定感がほしいならタフマルシリーズがおすすめです。
一般家庭で使うようなカセットコンロに風防がついているもので、屋外でも炎を風から防いでくれるので火力が安定します。
一般的なカセットコンロでもしっかり風対策をすれば使えないことはありませんが、風邪を防ぐのもなかなか難しいのでアウトドア用のものがおすすめです。
簡易トイレ
あとは「簡易トイレ」です。
成人男性ならまだしも、女性やお子さんはトイレ事情に困るシーンが多いと思います。
そんな時に簡易トイレがあるだけで安心感が違いますよ。
今はいろいろなタイプが売られていて、便器に取り付けて使えるタイプから屋外で簡単な便座を作れるもの、直接広げて用を足すものまで幅広いタイプがあります。
僕もポケットタイプを常にリュックに入れてあって1回分はなんとかなるようにしています。
自宅なら保管しておけますのでトイレで使えるタイプがおすすめですが、自宅以外に避難する可能性がある場合は持ち出せるものがいいでしょう。
まとめ:災害に備えてキャンプ道具を賢く選ぼう
長文になってしまいましたので要点をまとめます。
キャンプ道具を選ぶ際のポイント
多機能性
1つの道具で複数の用途に使えるアイテムを選ぶことが重要です。複数のツールを備えたマルチツールが便利です。
携帯性
避難時には軽量でコンパクトな道具が求められます。特に水や食料など重いものは最小限にし、軽く持ち運べるサイズのものを選びましょう。
耐久性と防水性
長期保存が可能で、屋外での使用にも耐えられる道具を選びます。防水機能が備わったアイテムは、雨天や水害時にも安心です。
非常時に最も必要な3つのもの
水の確保
水は最も重要な要素です。携帯浄水器(例: ソーヤー製品)を使えば、現地で安全な飲料水を確保できます。保存水も備えておくと良いでしょう。
食料の確保
カップ麺やアルファ米など、少量の水で調理可能な食料を備蓄しておくと安心です。調理器具としては軽量でコンパクトなクッカーが便利です。
情報を得る手段
停電時にはラジオが重要な情報源となります。ポケットサイズのラジオを準備しておくと良いです。
停電や避難生活に役立つキャンプ道具
ポータブル電源
様々な容量のものがあり、使用する機器に応じて選ぶことが大切です。長期使用にはソーラーパネル対応のものが便利です。
ガス調理器具
シングルバーナーなどのガス器具は、ポータブル電源の消耗を避けるためにも効果的です。
簡易トイレ
トイレの確保は非常に重要です。持ち運び可能な簡易トイレがあると安心です。
お守り代わりにあると便利なグッズ
- マルチツール
- ヘッドライト
- ファーストエイドキット
- エマージェンシーシート
など、キャンプでも災害時でも使えるアイテムを揃えておくと安心感が増します。
災害時や停電時、避難するときには最低限の持ち出しができるようにリュックなどにまとめておくことをおすすめします。
僕の家も僕のリュックにクッカーやファーストエイドキット、シングルバーナーやランタン、タープなどのキャンプ道具を入れていつでも持ち出せるようにしてあります。
他に水やカップ麺を入れたリュックも複数用意してあるので状況に応じて必要なものを持ち出せるようになっています。
一人ひとり別でいるときは仕方ありませんが、寝ているときに避難しなければならない場合などがありますからね。
準備のしすぎはありません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
当ブログではキャンプ初心者の「わからない」を優しく解決!というテーマで発信をしています。
ご興味があればぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
それでは!
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